店長竹田の

「大後悔日誌」


’05諦めが肝心
’06無駄な抵抗
’07今日はこのへんで勘弁したる
'08 choSuchbe'chugh vaj bIHegh !
'09 性能の違いが、音質の決定的差でないということを教えてやる
'10 数を撃てばいいというものではない、よく狙え
'11 登頂をあきらめる勇気
'12 ベースキャンプで十分だ


 11/18 SOULNOTE 訪問記
 

神奈川県の株式会社SOULNOTEに行って来ました。

あのFundamental LA10を設計、製造している現場を見てみたい思いもあり
以前から行ってみたかったのですが、今回ようやく訪問する事が出来ました。

もよりの駅に到着して駅前に出ると、そこは昭和の香りのする
懐かしい風景、東京から1時間もかからずに来れる距離に
このような穏やかな風景が有るとは驚きました。

SOULNOTEはそんな風景の中の住宅街にありました。
っていうか普通の民家でした。
最初はあまりの普通ぶりに本当にここでいいのか戸惑いましたが
よく見るとポストの下に3cm角ほどの小さなSOULNOTEシールが貼ってありました。
分からないですよ〜
私の到着後にSOULNOTE代表の鈴木さんが
「忘れてた。」
と看板を出していました・・・


 
 

吉田苑の試聴会にお越し頂いた事が有る方にはお馴染みだと思いますが
鈴木さんはかっこいいです^^
茶髪のロングヘアーでミュージシャンのよう(実際にギターを弾かれますのでまんま
ミュージシャンなんですが)です。

まずはリビングに通していただき少しお話を聞かせていただきました。
出窓に置かれたsm10がさり気なく良い音を出しています。
美味しいコーヒーを入れていただき、リラックスした所で少し突っ込んだ
お話も聞かせていただきました。
SOULNOTEとFundamentalのこれからの展開や目標等、まだお話できませんが
まだまだ大きな夢がありますので、SOULNOTE、Fundamentalファンの方は期待
してお待ちください。

 
 

そして、いよいよ2Fの工房と試聴室へ。
まずは工房へ案内していただきました。この部屋は残念ながら撮影禁止のため
画像はありません。
おおお!宝の山です(笑)
LA10の試作機や試作機のパーツ類が段ボール箱に無造作に放り込んで有ります。
これこっそり持って帰って組み上げれば、LA10が数台出来そうです^^
LA10の相棒になる Fundamental パワーアンプ 試作機もありました。
初期の試作機のため基盤に組み込んであるわけではなく、パーツが全て
浮いた状態になっています。
かっこいい!
仕事を忘れて、完全にただのオーディオマニアと化してしまいました。

次に試聴室へ、変形5畳ほどの普通の部屋です。
「オーディオ用の試聴室では無く、一般的な部屋で視聴するべき。」
との鈴木さんの考えに基づいて、最低限の調音パネルが置いてあるだけの
ライブな部屋でした。
今回の試聴機材は
CDプレーヤー sc1.0 トランスポートモードで使用
D/Aコンバーター sd2.0
プリアンプ LA10
パワーアンプ Fundamental試作パワーアンプ
スピーカー sm10
ケーブル 全てFundamental製
となっています。

すごい!
エネルギーが上から下までキレイに揃って出てきます。
特定の帯域だけが出たり引っ込んだりしません。
すべての帯域で同じようにエネルギーが出てきます。
こんな音を聴いたことがありません。

LA10の威力もさることながら、新型パワーアンプの凄みを感じます。
これでも鈴木さんは
「60%の出来です。」
とおっしゃいます。

本当に良く出来たシステムは、小音量再生でこそ真価を発揮すると考えております。
音量を下げてもニュアンスや空間をきっちり表現出来るシステムこそ本物だと思います。
そういう意味では、Fundamental LA10+新型パワーアンプは世界最高峰のシステムに
なり得ると感じました。

入力オープンでフルボリュームにして、スピーカーに耳を付けても完璧な無音です。
その驚くほどのS/N比の良さだからこそ可能な、微妙なニュアンスの違い、ピアノの
タッチの違いを驚くほど正確に伝えてくれます。
演奏者の心が見えると言っても良いのでは無いでしょうか。
音楽がお好きな方にはぜひ聞いて、いや、体験してほしいです。

Fundamental 新型パワーアンプの気になるお値段ですが、モノラル仕様で
150万円/ペア(予価)くらいだそうです・・・
これは、私の個人的なお願いですがステレオモデルもお願いします。
150万円は手が届きません^^;


 

 
 
試聴室でこれはすごい!と興奮している所にチャイムの音が。
何と、山下達郎さんや竹内まりやさんのレコーディングエンジニアをされている
中村辰也さんが遊びに来てくださいました。
実は、先日の東京試聴会を行った際にも遊びに来てくださっていたのですが
その時は忙しくてお話する暇が無かったので、大変残念に思っていましたから
これはうれしいサプライズでした。

場所をリビングルームに移して、録音機材の話からオーディオの話
そしてオーディオ業界と音楽業界の話と話が尽きません。
音楽を録音する人、再生装置を設計する人、そしてそれを売る人
での話ですので、夢はどんどん広がります。

そして、本日のメインイベントである機材の音決めを体験させていただきました。
ある機材の音決めを行ったのですが、鈴木さんが仕上げて来た機材を
中村辰也さんが聞き、問題点を指摘し、再度手を加えてまた試聴の繰り返しです。
一緒にその過程を聞かせていただきましたが、中村さんの指摘も鋭いですが
それを確実に調整してくる鈴木さんも凄かったです。
最初から十分良い音で鳴っていたのですが、最終的に仕上がったその機材は別物のような
エネルギーと張り、音抜けの良さを持っていました。まさに魔法のようでした。

その後、美味しい牡蠣鍋をいただき、また話が盛り上がります。
あまりに楽しいものですから、あっという間に時間がすぎ気がつくと終電の時間が迫っています!
何と、10時間もおじゃましてしまいました。

本当に楽しい一日で、久しぶりにただのオーディオマニアとして過ごせた貴重な時間でした。

鈴木さんの言葉に印象的なものが有りました。

「本来、業務と民生のオーディ機器に垣根は無かったはずなのになぜこんなに距離が
出来てしまったのだろう?この距離を近付けることが我々の役割では無いだろうか。」

確かに音楽を再生する機材という意味では、同じ動作をしているはずなのですが
プロ機と民生機では方向がかなり違ってしまっているように感じます。
単純に音楽を楽しむためのシステムとしては、目指す方向は同じになるはずですから
レコーディングエンジニアの聞いている音が、そのまま家庭で聞けるように
なる事こそが理想ではないでしょうか。

あるメーカーの設計室に遊びに行った際は、豪華な広い試聴室で試聴させていただきました。
今回は普通の一軒家の、普通の部屋での試聴でした。
確かに前者はデザインまで含めた立派な商品を販売しています。
ですが、音楽を聞いて楽しいシステムは普通の一軒家での試聴でした。

目的を、「音楽を楽しく聞く事」のみに絞った場合、選ぶべき機材の選択肢は
そう多くはないのかもしれません。

最後に長時間に渡る滞在にも関わらず、気持よく対応していただいた鈴木さんと
中村さんに御礼申し上げます。
また遊びに行かせていただきますね^^


 
 10/11 SONUS FABER Venere1.5 157,500円(税込) Venere2.5 357,000円(税込)


SONUS FABER といえば、美しい木製キャビネットの家具のようなスピーカーを
作り続けてきました。
その音色は、穏やかで上品、耳あたりの良い音色を持ち、見た目通りの
美しい音を奏でてくれます。
吉田苑のオーディオ科学主任は今でも同社の Minima を愛用しているように
愛用者の多い人気メーカーの一つでありますが、美しいキャビネットに見合うだけの
高価なスピーカーでもありました。

その SONUS FABER から比較的低価格なニューモデルが発表になりました。
さすがに今までのような木製キャビネットではなく、樹脂製の箱になりましたが
デザインはさすが SONUS FABER で竪琴型の美しいラインを持っています。

肝心の音質ですが、今ままでのシリーズからするとかなり傾向を変えてきました。
メリハリがあり、解像度も上げてきてあります。
スピードも早くなったため、見通しの良い空間表現も出来るようになりました。
今までのソナスファンの方からすると、鮮明すぎて物足りなく感じるかもしれませんが 
新しいファンを獲得出来る音作りになっていると思います。

 
 
Venere1.5 はコンパクト2ウェイらしいキビキビとした反応が楽しい
軽量で使いやすいスピーカーです。
専用スタンドとの相性も良く(デザイン、音質共に)、これはセットで
使いたいです。
軽量ゆえに低域の沈み込みや迫力はやや寂しい気もしますが、その分中高域の
抜けが良く明るく軽やかに音楽を楽しませてくれます。
 

Venere2.5 はトールボーイタイプのため1.5で物足りなかった低域の厚みも
しっかりと表現できるようになり、この価格帯のトールボーイとしては
低域のニジミも少なく透明度のある空間を表現できます。

この価格帯のスピーカーはデザインと音質の両立したモデルが少ないので
音の良いスピーカーが欲しいけれど、デザインも妥協したく無いという方にも
お勧めできるスピーカーです。


09/22 ヘッドホン関連の新製品情報

ヘッドホンアンプ TEAC HA501 定価 115,500円(税込) 10月上旬発売
ヘッドホン Beyerdynamic T-90 定価オープン 流通価格6万円前後  9月下旬発売


TEACの501シリーズが今秋〜冬に掛けて発売されます。
その第一弾がヘッドホンアンプのHA501です。(他に、プリメインアンプ、DAC、CDPを発売予定)
まず思ったのが、デザインがメカメカしく中々カッコイイです。幅290mmとコンパクトで、ヘアライン仕上げのアルミボディ。
サイズが独自なので、CDプレイヤーやアンプが発売されたら、ちょっと一式シリーズで揃えたくなる衝動にかられます。色は写真のブラックモデルの他にシルバーモデルもあります。

アンプ部はA級動作でデュアルモノラル構成でJRC製Museシリーズの高級オペアンプを搭載、5段階でヘッドホンのダンピングファクターがセレクトできるなど、作りに手抜かりがないなと思いました。

音質はヘッドホンアンプだけの評価をすると、ナチュラル。悪く言えば中庸な音だなというのが第一印象です。
細かく見ていくとS/N、情報量、ドライブ力、帯域バランス良さなど過不足なくあり、足りないのは個性かな・・・・と思っていたのですが。。。
一緒にお借りした ベイヤーのT-90で聴くと、「アレ!?・・・結構楽しいぞ!」となって来ました。
T-90は同社テスラシリーズの中では廉価版とも言えるモデルで、このテスラシリーズのフラッグシップT-1と似た音で応答性は素晴らしいのですが、このテスラドライバーはやや金属っぽいシャキシャキ音がします。組み合わせるアンプによっては、うるさい面もあるヘッドホンですが、この個性と、癖のないヘッドホンアンプとのマッチングが良く、楽しめるシステムだなと感じたのだと思います。
ひょっとするとこのHA501はベイヤーのテスラシリーズなどをリファレンスに音決めをしたのかな?と感じました。
HA501は黒子的存在のアンプでヘッドホンの個性を際立たせるヘッドホンアンプなのかなと思いました。

いずれにしても、このTEAC 501シリーズは面白そうです。廉価のH01シリーズも良かったので、501シリーズのアンプやプレイヤー、DACなども期待できると思います。年末の注目商品の一つでしょう。尚、501のアンプやCDP、DACは11月頃発売になるそうです。


USBDAC/ヘッドホンアンプ audioquest DragonFly 定価 27,500円(税込) 9月下旬発売

ケーブルメーカーのイメージが強いaudioquestですが面白い商品を作って来ました。
一見すると、USBメモリ?という感じですが、実はDACとヘッドホンアンプが内蔵されています。
パソコンのUSB端子に接続し、ヘッドホンミニジャックから音が出力されます。
ミニジャック→ステレオRCA変換ケーブルを使えば、スピーカーシステム用のDACとしても使用できます。

DACとアンプにはESS社のES9023というアンプドライバー搭載型DACチップを使用しています。
USBインターフェースのスペックとしては96k/24bit対応までで、USB AUDIO CLASS1.0相当ですが、非同期式ですので、パソコン側のジッターの影響を受けにくいのも売りの一つのようです。

音質はさすがにちっちゃいので、音は携帯オーディオプレーヤーレベルかなと思いきや、結構良い音で鳴ります。
イヤホンは勿論の事、ヘッドホンも結構鳴らせます。先に上げたベイヤーダイナミックのヘッドホンT-90(インピーダンス250Ω、能率101db)でも十分音量がとれます。インピーダンス600Ω能率96dbのベイヤーダイナミックDT990/E600だと音量が少し不足しますが、大音量でなければ、結構な音量は取れました。
下手に中途半端なヘッドホンアンプを買うぐらいならこれで十分と思わせる、コストパフォーマンスはあります。
勿論、本格的な据え置きヘッドホンアンプをお持ちの方には無縁かもしれませんが
これから、ちょっとしたPCオーディオをシステムで組みたい方や
お仕事で出張に行かれた時など、ノートパソコンとイヤホン/ヘッドホンでもあれば、ちょっと良い音で音楽が聞けて便利です。

9月末入荷予定です。
ご予約はこちらから


09/14 お知らせ
告知を二つほど

ひとつは、既にオーディオアクセサリー誌146号で、掲載されています、吉田苑オリジナルDAコンバーターHD-01ですが、発売日がズレにズレ、お問い合わせ頂いたお客様には、かなりお待たせして、大変ご迷惑をお掛けしておりますが

やっと発売日がきまりました。2012年9月22日(土)に出荷開始です。

製品概要は以下となります。

HINA D/Aコンバーター HD-01
販売価格 69,800円(税込)

対応サンプリングレート: 44.1〜192KHz(16〜24bit)
入力デジタル端子: 光、同軸RCA、BNC、AES/EBU、USB
出力アナログ端子: ステレオRCA
サイズ: W280×H100×D220
重量: 約3Kg

使用DACチップ: ESS社 ES9018
内蔵USBDDC : XMOS製 の非同期USBコントロールチップ搭載
           (USB AUDIO CLASS2.0準拠品 / ASIO対応)
対応OS: Windows XP、Vista、7 / Mac OS (MAC OSはドライバーインストールの必要なし)
付属品 :電源ケーブル、USBDAC用ドライバーCD


音質はESS社のチップらしい緻密、繊細で華やかなサウンドを楽しめると思います。
ES9018は近年、ハイエンド機に採用されることが多いですが、HD-01は価格が価格なので、最高のDACとは申しませんが、コストパフォーマンスの高いDACに仕上げています。
親心かもしれませんが、少なくとも『同価格帯にはライバルはいない!?』と思っています。

予約を受付を開始致しますので、こちらから、お願いします。

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それから、ONKYO のレシーバー CR-D2の後継機 CR-555のお問い合わせも増えてきました。
内蔵アンプがCR-D2はデジタルアンプでしたが、CR-555はアナログアンプですので、「CR-D3」という名前を使用せず、「CR-555」という名前になっています。
どうも海外市場の一部の地域ではデジタルアンプ嫌いの国があるようで、今回はアナログアンプを採用したとの事です。

日本では省エネが時流なだけにアナログアンプ化は非常に残念ですが、(音自体はキャラクターは変わりましたが、)CR-D2ノーマルと比べ引けは取らず、帯域バランスの良さ、ドライブ力の高さ、解像度など相変わらずミニコンレベルを超越しています。
今回も安心して使用できるレシーバーになっています。

気になる吉田苑チューニング機ですが、ノーマル機の素性は十分良いのでチューニングすることします。
ネットワークオーディオ対応のCR-N755がもうじき発売になりますので、その原機が入りましたらCR-555、755のチューニングモデルの試作を行う予定です。
順調に行けば、10月中旬頃にはチューニングモデルを発表できるかと思います。
今しばらく、お待ちください。

09/10 新型デジタルケーブル

私事で申し訳ありませんが、自宅のオーディオシステムとPCは
同じ部屋に置いてはありますが少し距離があります。
今まではPCオーディオのテストを自宅で行う際は、PCをオーディオの
所まで移動させてからテストをしておりました。
長いUSBケーブルで接続すれば音は出ますが、経験上USBケーブル
を長距離伸ばすと急激に音質が悪化します。
USBケーブルで問題無く使用出来る距離は2mくらいまでで、理想を言うと1mくらいまでが限界
のようです。

ですが、私を含めてPCオーディオを実践されている方のほとんどはUSBケーブル
が2mではメインのシステムまで届かないと思います。

この問題を解決するため、多数のテストケーブル(USB、同軸デジタル)を作成し
テスト視聴を繰り返し行いました。

 
テスト用に作成されたケーブルの一部です。



その結果以上の結論に達しました。

USBケーブルは2m以上では音質劣化が無視出来ないレベルで発生する。

同軸デジタルケーブルは長い距離を伸ばしてもUSBケーブルほどの極端な劣化は
発生しない。

同軸デジタルケーブルは短いケーブルで結果が良くても、そのまま長くすると
音質劣化が発生する場合が多い。

長距離(2m以上)のデジタルデータの伝送は、同軸デジタルケーブルで接続するべきだが
短いデジタルケーブルを単純に長くしても高音質は望めないため、長距離専用の
デジタルケーブルが必要。

という結論にいたりました。

理想の長距離デジタル伝送は、PCの直近でDDコンバーターによりUSBから
同軸デジタルに変換し、同軸デジタルで距離を稼ぐ方法がベストのようです。

テスト結果を元に、さらに試作と試聴を繰り返し2種類のデジタルケーブルを開発いたしました。

1.5mまでの長さで本領を発揮する同軸デジタルケーブル

2m〜5mの長さで本領を発揮する同軸デジタルケーブル

近日中に発売予定です。




08/12 DYNAUDIO XEO と トラポ対決



既に、イベントや雑誌などで発表されていますので、ご存知の方も多いかと思いますが
DYNAUDIOの新製品XEOの試聴機が借りられましたので、聴いてみました。
ご存知無い方の為に軽く説明しますと、XEO3はスピーカー自体は、同社のEXITE X12がベースとなってるようですが
パワーアンプが内蔵されており、配線も無線で行える為、従来のパワードスピーカーの様に、長いRCAケーブルで接続したりする配線の煩わしさはありません。
ただ、アンプと無線受信機内蔵なので、電源ケーブルは接続しなければならないので、100%配線から開放されると言う訳ではありません。
音量調整はリモコンで行います。ソースもアナログRCAと、光デジタル、USBデジタルで接続して選択可能。

音質も無線パワードにしては、『結構良いなあ』と言う印象。
内蔵アンプもクオリティも良く、ボケてこもった感じもなく。普通に良いアンプに接続したEXITE X12クラスが鳴ってる感じです。
もちろん、オーディオ道を目指す方には、パッシブスピーカーを買ってアンプやケーブルに凝ったほうが良い音はしますので、XEO3はお薦めしませんが、無線が届く範囲ならどこでも置けるので、気軽に良い音を楽しみたい方や、セカンド機にはうってつけです。特に配線から開放されるので、シアターシステムのリアスピーカーに使用するのも良いかもしれませんね。
まだ日本国内の正式な定価はアナウンスされてませんが、15万円ぐらいじゃないかと言われています。

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それから、CDプレイヤーのお話なのですが
当店のお薦めCDプレイヤーだった、SOULNOTE sc1.0やNmode X-CD1が製造完了になってしまい、お薦めCDプレイヤーが無い状態でした。この15万前後クラスのCDプレイヤーを色々聴いてみたのですが、いまいちどれもピンと来ません。
後、Lyricの真空管CDプレイヤーもチューニングを試みたのですが、少し問題があってチューンしてたら、かなり手間がかかり、高価になるので断念しました。

かと言ってsc1.0やX-CD1以下の音質のCDプレイヤーをお薦めするわけにもいきません。
そこで、色々考えたのですが、結論としては、SOULNOTE sd1.0やNmode X-DP1のDACとエントリークラスのCDプレイヤーをトラポとして使用すれば、目標価格15万前後収まるので、DACとCDPという2台体制になってしまいますが、そう言う形でお薦めしていきたいと思います。

さて、その低価格帯トラポですが、実売5万円以下のCDPの候補として、パイオニア PD-10/30、DENON DCD-755、マランツ CD6004をトランスポートとして比較しました。

結論を先に言いますと、マランツ CD6004がトランスポートとしてベストでした。
DCD-755はデジタル出力が光デジタルアウトしかありませんし、PD-10/30はマルチ機ゆえか、CD6004に及びませんでした。
(ちなみにプレイヤーとしては、当店の好みだとDCD-755>PD10/30>CD6004かなぁ・・・)

CD6004とsd1.0と良いデジタルケーブルの組合せだと、sc1.0やX-CD1と同等か、やや超える音質が出せますし、他のデジタル機器や、DDCなどを別途購入すれば、PCオーディオも楽しめますから、拡張性と言う面でも良いと思います。

先日記載した開発中のデジタルケーブルと合わせて
CD6004+sd1.0+デジタルケーブル(開発中のデジタルケーブル)
または
CD6004+X-DP1+デジタルケーブル(開発中のデジタルケーブル)
の3点セットで、お買い得セットも近日中に準備いたしますので、いま暫くお待ち下さい。



08/09 新デジタルケーブル開発中


現在、当店で販売していた、デジタルケーブルDSSC3(10500円)の後継機を開発中です。
1万のケーブルで当店の上位ケーブルD-Sonic(19800円)に
どこまで迫れるかと言う目標で製作しました。
D-Sonicはメッキ線を使用してますが、今回のは無メッキ線ですので
音のキャラクターは違いますが、中々良い感じに仕上がりました。
かなりコストパフォーマンスは良いと思います。

残念ながら価格はDSSC3より少し値上げになりそうですが
長さを短くして同価格を維持しつつ長さなど細かくオーダー出来るように致しますので、どうかよろしくお願いします。

近々発売予定です。ご期待ください。



07/16 パイオニア SACD/CDプレイヤーPD-30


パイオニアのエントリークラスの新型SACD/CDプレイヤー PD-30が入荷して参りましたの聴いてみました。
最近のネットワークプレイヤーのN-50の時も感じましたが、パイオニアさんのローコスト化・多機能路線は凄いものがあります。
PD30もSACD/CDの再生は勿論の事。iPodのデジタル接続やUSBメモリーによる、音楽ファイル再生も可能です。更にDVD-RにDSD音楽ファイルを書き込めば、DSDも再生可能です。
(尚、PD-10というPD-30の廉価版もありますが、違いはiPodデジタル入力の有無ですので、iPod再生はいらない方には、PD-10で十分でしょう)
実売5万前後なのに、この多機能路線は昨今のデフレ時代ならではなのでしょうか?(苦笑)

音質はあまり期待してなかったのですが、意外と良い・・・・というか実売5万前後のCDプレイヤーと考えれば、このクラスではかなり良いでしょう。
信号経路を短く設計したせいか、中々ダイレクト感が出て生々しいですし、元々パイオニアはあまり癖の強い個性的な音作りをしないので、バランスは良いです。
SACD・DSDの音は未聴ですが、CDプレイヤーとしては十分お薦め出来るレベルだと思います。

吉田苑では、いつもの話になってしまいますがDSDについては、デジタル音楽フォーマット自体は正しいと思いますし、実力を発揮すれば高音質は間違い無いと思います。
本機もそうですし、最近、FOSTEX、CHORDのDACなどDSDファイル再生機が増えてきていますが、これから流行るのでしょうか?
せめてDSD音源は今後もマニア向けだけでも安定供給して貰いたいものです。
でないと、我々売り手も「DSDは、音源が少ないのでDSD再生機能はオモチャです。。。」としか、お客様に説明できません。
メーカーさんが宣伝文句として、『DSD再生可能』を謳うのはわかるのですが、この言葉に踊らされてDSD再生機を買わされるお客様は少々気の毒です。
なんとかDSD普及には頑張っていただきたいと思っております。



06/08 東京OFF
東京試聴会に多数のご来場を頂きまして誠にありがとうございました。
2日とも午後の部は、1時半から6時半までの5時間にも及ぶ長時間の試聴会になってしまったにも関わらず、最後までお付き合いいただき
心より感謝しております。
午前の部から午後の部まで通しで参加していただいた方もいらっしゃり大変お疲れ様でした。

1部、2部形式で会場を入れ替わりつつの慌ただしい視聴になりましたが部屋の違いによる音質の違いまで含めて、ご体験いただけたのではないでしょうか。

フリータイムを取る時間が無かったため、お客様の細かなリクエストにお応えできなかったことが心残りです。
もう少し時間があれば、もっと色々なお話が出来たと思うのですが聞けなかったことや、疑問等ございましたらどしどしメールにてお問い合わせください。

今回は試聴会初体験というお客様も多数お越しいただいたのですが、吉田苑の目指す方向を少しでも感じていただけたら幸いです。

メールで感想を寄せていただいた方もありがたく読ませて頂きました。
視聴会形式の場合、こちらから一方的に進行してしまうためお客様が本当に楽しんでいただけているかどうかが判断できずに、戸惑う部分も御座いましたが
楽しんでいただけたようで安心いたしました。

このような、遠方のお客様と直接お会いできる場は大変貴重ですし、福岡の店舗だけでは分からない事をたくさん感じることができました。
出来るだけこのような機会は多く作りたいと考えておりますので、今回お越しいただけなかった方も次回はぜひ遊びに来てください。

この度はご来場誠にありがとうございました。
また次にお会いできる日を楽しみにしております。



04/23 USBケーブルUBX  5/24追記

当店のケーブルは一貫して、オリジナルまたは、市販品であっても当店の好みにあったケーブルにこだわってきました。
吉田苑がPCオーディオに手を出してから約3年経ちますが、USBケーブルのベンチマーク的なものがありませんでした。
現在、吉田苑がオススメしているUSBケーブルは市販品をヒアリングして、コストパフォーマンスが良いものをオススメしておりましたが、USBケーブルにもそろそろ、当店の理想を盛り込みたいと思い、試作を始めました。

USBケーブルと言っても所詮はデジタル線ですから、
まずは、いままでの当店の線材レシピの中でデジタル向きの線材を使って片っ端からヒアリングすればどれか当たりがあるだろうと考え、作れるだけ作ってみました。
・・・・ところが、市販品以下のガッカリケーブルもあり、また少し良いのもあるのですが、今ひとつ決定打がありませんでした。
『USBケーブルの向上幅って以外と少ない?』と半ば諦めていたのですが、、、

基本(?)に立ち返って某所より手に入れたOFC単線(シールド有り)を試したところかなり良い結果が出ました。太さも色々試してベストな太さが見つかりました。もちろん、OFC単線だったらなんでも良い訳ではありませんが、これ以上の種明かしは企業秘密ということでご勘弁下さい(苦笑)

また、USBケーブルはご存知の方も多いでしょうが、データ線+-の2本と電源線+-の2本で計4線必要です。
ケーブルのツイストも色々イジってみましたが、結構変わります。
で、色々やってみたところ、電源線とデータ線を分けて、それぞれベストなツイスト量を見つけました。
相当数試作して、かなり苦労しましたが、やっと当店なりにオススメできるケーブルができました。
当店好みの、抜けの良いハイスピード、高解像度なUSBケーブルだと思います。

下の写真は試作の為、色、デザインは変わりますが、基本的な部分はほぼ決定しましたので近日中に発売予定です。
販売価格は12,800円を予定しています。

良かったら買ってやって下さい。

5/24 追加

ご好評頂いてるUSBケーブル UBXですが、チョット実験で電源ラインを結線しないバージョンを作ってみました。



電源線が無いのでバスパワーで動作するUSBDAC/DDC機では使えません。
ACアダプターや内部電源を持っているUSBDAC/DDC機で音が良くなるかの実験です。
使用機材はHIFACE EVOとJAVSのX-DDC(+ACアダプター)で実験しました。

と言っても、HIFACE EVOの様なACアダプター前提の機器の場合、内部で電源線は結線してない為あまり音に影響は無いだろうと余り期待はしておりませんでした。

、、、が不思議な事に、これが、予想外にチョット音が良くなります。

これは予測に過ぎませんが、
USBケーブルの場合、データ線と電源線が1本のケーブルに入っていますが、UBXは各線シールドしているにも関わらず、ケーブル内で信号に影響を与えているようです。

ちょっとでも音を良くされたい方は新たにオプションで「電源線結線なし」オプションを追加していますので電源線無しモデルをオススメします。

ただ現時点動作確認できている機器としては
JAVS X-DDC (ACアダプター追加状態)
HIFACE EVO
PSAUDIO PWD mk2

は問題なく動作しますが


Nmode X-DP1-HF
Hiface Professional(+BUSPOWER PRO)
Soulnote sd2.0B

では動作しませんでした。ご注意下さい。

動作可能機器が随時更新して行く予定です。

04/05 hiFace Two

M2TECH hiFace 写真左
M2TECH hiFace Two 写真中
JAVS X-DDC 写真右



hiFaceの新型TWOが入荷しました。

hiFaceからかなり改良が入っており
・USB AUDIO CLASS 2.0準拠となり、MAC OSではドライバーインストール不要
・ASIO対応
・低ジッターの発振器搭載
・内部回路のリファイン

実際音を聴いてみても相当音質が良くなっており、hiFaceに比べ音が明瞭で音にピントが合ったせいか、音数も多く聴こえます。
特にTWOをASIOで再生した時と、hiFaceのWASAPI再生との差が歴然です。
(同じTwoで再生してもASIOの方が長年プロユースで培ってきたノウハウがあるのでしょうか、わかりませんがWASAPIよりASIOの方が良く聴こえます。これはJAVSのX-DDCの時も感じました)

hiFace TWOの出来はかなりのもので手放しに褒めたいところですが・・・
同時期に発売となった、JAVS X-DDCもhiface TWOと同じくUSB AUDIO CLASS 2.0対応でASIOにも対応、スペック的にも同等ですし、実際音質を比べても、甲乙付け難いものがあります。
何しろ、X-DDCはhiFace TWOより5000円安いですから、、、吉田苑としてはJAVS X-DDCの方をお薦めします。
(ただhiFace TWOは、USBケーブルが必要ありませんし、筐体はX-DDCよりコンパクトですから、用途次第ではhiface TWOを選択するのもアリだと思います)

それから、AuroraSoundさんの方で、プロフェッショナル化を行うそうです。
チューン料金価格は10,500円です。
http://www.aurorasound.jp/hiFace.html
チューン内容は前作同様です。
まだ私は未聴ですが、前作HIFACE時のプロ化の音質の変化もかなりのものですから、期待して良いでしょう。

Two及びProfessional版を吉田苑jpの方でご注文出来るようにしておりますので、宜しければご検討下さい。



03/24 Spectral!!

プリアンプ Spectral DCM-30 写真左
パワーアンプ DMA-260 写真右


http://www.spectralaudio.com/

岡島のコラムの方で少しだけ触れていますが
正式にスペクトラル取扱を開始致します。

吉田が15年前聴いた時は取扱が出来ずに悔しい思いをしたようでしたが、ようやく念願が叶ったと喜んでいます。
私自身、今日開いた時間にジックリ聴いてみました。プリパワー合わせて約300万円ぐらいとかなり高価ですが、コストパフォーマンスを重視する吉田が、
『こんなに高価なアンプになぜ惚れ込んだのか?』
が少し理解できました。

4/1(日)までメーカーデモ機をお借りしているので、ご興味がお有りでしたら是非ご来店ください。
皆様にも是非、そのサウンドを味わって頂きたいです。

※ 4/1以降の御試聴は、デモ機一旦メーカーにお返ししますので、当店の展示機が入荷次第アナウンスさせて頂きます。



03/19 USB電源対決

Aurorasound BusPower-Pro 定価10,500円(税込) 写真左
RATOC RAL-EXTPW01 定価27,300円(税込) 写真右


この2品はどちらもUSBバスパワーで動作するUSBDDCやUSBDACなどに使用できる電源です。
(ACアダプター駆動や内部電源で動作するDDCやDACには使用しても無意味です)

特徴としては
BusPower-Proはトランス式のACアダプターから電源供給
RAL-EXTPW01は電池から供給となります(別売りでACアダプター駆動もできます)
電池は別途ご用意して頂く形になりますが、単3電池が4本必要です。
後RAL-EXTPW01は筐体がプラスティック製なので、見た目チョット安っぽい(汗)と思いました。

どちらも安定化電源回路と電源ノイズフィルター搭載です。RAL-EXTPW01はUSBデータラインの方にもノイズフィルターが入るようです。

さて実際、音を出して対決させてみましょう。
まず使用機材はUSBDDCのhiFace Professionalとsotm dX-USB HDを使用しましたが、甲乙付け難いものがあります・・・・というか私の耳の限界に来ており2品の違いは大差無いレベルです。
どちらも、ノーマルのバスパワー駆動に比べ、音に明瞭感が出るのですが、この2品で比較する限りでは明確な違いを見いだせません。

そこで、USBDDCよりUSBDACの方が判りやすいだろうということで、RMEのオーディオインターフェースBabyFaceに接続してみました。
こちらで比較したほうが違いが判りやすいです。
電池駆動のメリットが出るのか、RAL-EXTPW01の方が、音のフォーカスが明瞭です。
と言っても差は僅かです。値段はBusPower-Proの方が安いですからコストパフォーマンスで考えればBusPower-Proを選択されても良いと思います

いずれにしましてもバスパワー式のUSBDAC使用の方には、お薦めです。
USBDDCに使用する場合、激変を期待しちゃダメですが、少しでも良くしたいのであれば使用する価値は十分あると思います。

後、RAL-EXTPW01は下の写真のような使い方が出来るので、hiFaceのパワーアップにも御使用出来ます。


どちらも、吉田苑jpの方でご注文出来るようにしておりますので、宜しければご検討下さい。



03/02 HIFI-MAN HE-6

またまたヘッドホンネタで、すみません。
NmodeのヘッドホンアンプX-HA1が発売されますが

リリック社のスタッフが
「某イベントでの話なんですけど、お客様が持ち込まれたHIFIMAN HE-6はウチのヘッドホンアンプだと鳴らないんですよ・・・」
と言う話を聞き、気になって借りてきました。

スペックを見ると、能率83.5dbですから無理もありません。(普通のヘッドホンですと100db以上ありますから。)
試しにDr.DAC2DXやベイヤードダイナミックのA-1で鳴らしましたが、鳴らない訳ではありませんが音圧が稼げません。

ただ、このヘッドホンの面白いところは、(上写真)黒い箱と、スピーカーを鳴らすプリメインアンプを接続すると、プリメインアンプをヘッドホンアンプ替わりに使用する事ができます。


(スピーカーに繋がってるケーブルを外してHiFIMANの別売りアダプター(\9,900)に接続します)

HE-6は売価約12万と高価ですが、ヘッドホン自体の音質も中々良いですし、何より自分のお気に入りのアンプの音がヘッドホンで楽しめるというのは楽しいと感じました。
店頭で試しましたがNmode X-PM10やSOULNOTE sa3.0の音をヘッドホンで楽しめるのは新鮮に感じました。
高級ヘッドホンにはヘッドホンアンプが必要というのが半ば常識化していますが
これは、面白い発想です。

10万以上するヘッドホンとヘッドホンアンプをご購入されるのであれば、HIFIMANと既存のスピーカー用アンプを利用するのもありだと思います。

02/02 Nmode X-HA1の試聴のお知らせ



Nmodeのバランスヘッドホン1bitアンプの量産試作モデルが届きました
残念ながら今週末(2/5)までしか借りれません。
突然で申し訳ありませんが、ご興味のある方がおられましたらご来店下さい。

輸入代理店のナイコムさんからGRADOのヘッドホンPS1000のバランスモデルとシングルエンドモデルも借りております。
バランスとアンバランスの違いをお楽しみ下さい。

01/23 Nmodeのヘッドホンアンプ

昨年言いたい砲台にも書きましたが、Nmodeの1ビットデジタルヘッドホンアンプの発売が決定したようです。
http://www.nmode.jp/pdf/x_ha1_press.pdf
名称はX-HA1で3月発売。定価は89,800円です。


2月上旬頃、リリックさんから貸出機を借りる予定ですので、ご来店頂ければ皆様にも試聴出来るようにいたします。
また詳細はその頃レポートしたいと思いますが、基本的に去年借りた試作品から、電源がACアダプターから内蔵トランスモデルに変わっただけですので、音は試作品以下という事ないでしょう。期待して良いと思います。

もちろん、ご予約も承っておりますので、メールにて価格等、お問い合わせください。


01/14 年始のご挨拶と新製品情報

新年明けましておめでとうございます。今年も吉田苑をよろしくお願いします。
大後悔日誌も8年目に突入いたしました。日誌の変なサブタイトルは毎年岡島が
考えてくれるのですが、岡島にとって、どうも2年前の登山の滑落事件が衝撃的だったのか
今年も登山ネタでイジられてます。(いい加減にしろ!笑)
実は去年も懲りずに北アルプスの槍ヶ岳登頂を目指したのですが、天候に恵まれず
登頂を果たせませんでした・・・今年こそ!!

さて、昨年夏FOCUS110がディスコンになって以来、15〜20万でお薦め出来る
スピーカーが無くて困っていた吉田苑です。
もちろん普通に良いスピーカーはあるのですが、FOCUS110と同等かそれ以上と
言われると結構ハードルが高く、中々見つかりませんでした。

そんな中、年末から年始に掛けて良い物が出てまいりました。
一つは、既に吉田が言いたい砲台で紹介しておりますが、47研究所の4737です。
これは私が去年末に行った東京出張店を開催中に、47研究所の木村さんが
持って来てくださったのですが、ベースモデル4722の物足りなかった部分を見事に
解消した素晴らしい出来でした。
4722も良いスピーカーでお勧めしておりましたが、線が細く繊細なイメージで
クラシックには向いていましたが、ポップスやジャズなど骨のある音を出すのは
苦手としていました。
今回の4737は4722の良さを残しつつ、芯のある骨太な再生も出来るようになりました。
メインスピーカーとして使っても素晴らしいパフォーマンスを披露してくれますが
デスクトップオーディオに代表されるニアフィールドスピーカーとしてトップクラスの
実力を持っております。
究極のデスクトップオーディオを目指す方にはぜひお勧めしたいスピーカーです。

そしてもう一つお薦め出来るスピーカーが出てきました。
ELACの243BEは前作243の後継になるモデルです。前作のBS243は
正直私は好きではありませんでした。
小型ながら低音が良く出るスピーカーでしたが、高域に伸びと、低音の締りがイマイチでした。

しかし今回のBS243BEは、昨年吉田苑が紹介したBS310IBの技術が投入されており
前作のネガティブな部分が無くなっており、低域から高域まで綺麗に伸び、低音も締まって
使いやすいスピーカーに変貌しています。FOCUS110と比べても音色は違いますが
遜色無いレベルに仕上がっています。



47研究所 4737

ELAC BS243BE

『4737とBS243BEとどっちが良い?』と言われそうですが、
4737は今まで散々オーディオをやって来た方が最後に到達するような、
「これでオーデイオ卒業出来ます。」
みたいな感じのスピーカーですので(笑い)最後の1本にお勧めです。
BS243BEは普通にオーディオしていますので、さらに上を目指す方や
まだまだ頑張るぞ〜という方にお勧めです。
なかには『ガレージメーカー製はいやだ』『フルレンジは不安』
という方も居らっしゃるかと思います。
ELACも自信を持ってお薦め出来るスピーカーですので、
この2機のご選択は皆さんの感性で選んで頂きたいと思っております。

惜しむらくは、どちらもピアノブラック色のみで色の選択の自由度が無いことですが
そこは我慢して下さい(苦笑)

では、今年もよろしくお願いします。