店長竹田の
「大後悔日誌」
諦めが肝心

05.12/04
大変お待たせしました。ようやく新型スタンドの発売が決まりました。
天板はThe Baseと同じジュラルミン7075で、足はアクリル製です。
肝心の音質ですが、さすがにThe Baseほどではありませんがエネルギー
を失わずに空間を上手に再現出来るスタンドに仕上がったと思います。
DYNAUDIOにはもちろん合いますが、B&Wなどにも良く合うと思います。
デザインも吉田苑製とは思えないかっこ良さで、作った私達も驚いています。

シャープさんがパストラルシンフォニーさんのマイクロピュアテクノロジー
を使って作った CP-SYS10 というシアタースピーカーセットがあります。
2chで使っても、低音の量感はやや少ないものの高さ方向もちゃんと再生出来る
スピードがあり、位相もよくそろっています。
大変良い音のするびっくりスピーカーなのですが、全部で5.1ch分、合計6本も
付いてきますので、いらない物が4本もあります。それで販売価格が
平均13万円ほどでしたから「いらない・・・」だったのですが、
今回シャープさんのご好意で大変リーズナブルな価格で販売出来ることになりました。
お友達と半分ずつ買ったり2部屋に分けて使ったりと、色々遊べると思います。

前にシュテルンクランクさんの「Chartreuse」スピーカーケーブルをお奨めしましたが
今回、「Azure」ラインケーブルを視聴することが出来ました。
ケーブル本体はスピーカーケーブルと全く同じです。端末処理は何もせずに裸の
ままで直接機材のピン端子に差し込んで使用しますが、はっきり言って使いにくいです。
見た目は貧相おまけに使いにくい・・・しかし音はすごいです!
完全な無色透明の超ハイスピードケーブルです。
当店のLSSCも早い方ですが、このケーブルと比較するとまだまだです。
ここまで早いと早さを感じずに、普通の音になります。
ケーブルに色を求める方にはお奨めしませんが、ケーブルとは必要悪であると
お考えの方には強く推薦します、貸し出し視聴も出来ますのでぜひ、聴いてください。



 05.11/26 
店頭に DYNAUDIO の Consequence が入りました。
久しぶりにじっくり視聴・・・やっぱりコンシークエンスはいいです。
5ウェイ6スピーカーとはとても信じられないまとまりの良さ、ピンポイントに
定位するボーカルや楽器、空間を隙間なく埋め尽くす空気感、圧倒的な
情報量、圧倒的なスピード、どんなに過酷な音源を入れても何事も無かったか
のようにさらりと当たり前のように再生されます。

実に普通の音がするスピーカーです。

ツィーターが1番下に付いているために視覚的には音が下から出てきそうな
気がしますが、すごく不思議なのですがちゃんとあるべき場所から音が出て
きます。

ただし、鳴らすことができればの話。アンプは覚悟が必要。

視聴機材はピットレーサー、D-1、SM-SX300改
スピーカーケーブルはchartreuse(きしめんケーブル)を使用しました。
このスピーカーケーブルですがコンシークエンスに使用してみて改めて凄さを
実感しました。当店標準のベルデンと比べるとスピードが比較にならないほど
早いです。質量を持たない(限りなく軽い)という事がいかに音に影響するか
を体感させられました。

好き嫌いというレベルを超えた所にあるスピーカーだと思います。
この音をきらいだとは言えても、音が悪いいう人はほとんどいないと思います。
ぜひ、一度聴いてみてください。それだけの価値があると思います。
残念ながら長期間の展示は出来ませんので、興味がある方はお早めにお越し下さい。




 05.11/19 
年末に向けてぽつぽつと新製品が発表されて、その中に数は少ないですがお勧めできる
商品が出てきましたのでそれを含めて近況報告です。

まず、廉価版スピーカースタンドですが試作機は完成しています。
見た目が吉田苑製とは思えないほどかっこいいですし、音もいいのですがコストがかさみ
このままでは The Base と同じ位の価格になりそうです・・・現在さらなるコストダウン
に挑戦中です。

スタンド製作の中での派生製品として、ローボード用スピーカーベースを発売いたします。
ジュラルミン製の板に角度調整可能な足を付けました。
直接ローボードに置いている方はぜひ試してみてください、すっきりとした音に変化すると
思います。価格はサイズによって1個 15,750円〜21,000円です。




日本製スピーカーが冬の時代に入って随分たちますが、最近になってパイオニアさんの
頑張りがうれしいです。
TADのM1で老舗の意地を見せ、ピュアモルトスピーカーA4SPT-PMで遊び心と音を両立させ
ついに、M1の技術を導入したスピーカー S-1EX を発売しました。
店頭で視聴しましたが、いい意味で日本的な真面目な音のするスピーカーです。
スピード、位相、共に文句はありません。アンプはHA10を使用したのですが少々力不足

で、ウーファーを完璧に駆動する事が出来ませんでした。
S-1はダブルウーファーなのでパワーのあるアンプがいりそうです。
そういう意味でまだ未聴ですがシングルウーファーのS-2EXにも大変期待出来ます。

CDプレーヤーのお勧め商品が少なく困り果てていた所に、救世主のように現れたのが
ティアックさんの業務用ブランドTASCAMさんのCD-01Uです。
業務用らしく1Uサイズののためにトレーをつける事が出来ずにスロットイン式(ここに
抵抗を感じる方はたくさんいると思います)の低コストプレーヤーです。
低コストのためにティアックさんお得意のVRDSなど載せようが無く
「余計なことが出来ずに結果として良い商品が出来てしまう」
の見本のような商品です。
リモコンも付いていますし、大変使いやすいプレーヤーです。
アンプにバランス入力が付いていない方は01Uをバランス入力がある方は01U PROを
お勧めします。

フェイキーさんのCDも入荷しました。



 05.08/26 
店頭で使用していたスピーカーケーブルのベルデン497mk2ですが、少し中域に
厚みを持たせた帯域バランスでほどほどのレンジ感ほどほどのスピード感と、大変
優等生的な音で価格から考えると大変優秀なケーブルでした。情報量が足りないとか
スピードがもう少しほしい、など不満はあったのですが他にこれに変わる商品が
無かったために随分長い間店頭のリファレンスとして使用してきました。
そのベルデンに変わるスピーカーケーブルがやっと発売されました。
シュテルンクランクから発売された「Chartreuse」通称「きしめんケーブル」です。
見た目は銅箔にリボンを被せただけのなんの事は無いケーブルです。
これで、価格が1メートルペアで42,000円・・・見た目の普通さから間違いなく高い!
と思われると思います。
但し、このケーブルの製造工程を知れば納得出来る価格設定だと思います。
完全ハンドメイドで銅箔に漆を塗り(漆はかぶれるんです)リボンを手作業で被せる
作業に必要なマンパワーはかなりの物です。
何と言っても音を聴けば納得していただけると思います。
ベルデンの不満を全て解決するスピードと情報量の多さ、フラットなエネルギー
バランス等何ら特徴の無い普通の音がさらりと出てきます。
この、普通がなかなか出来ないのです。あまりに普通すぎて視聴してもどこがいいのか
分かりにくいかもしれませんが、実はすごいケーブルです。
お勧めです!
新製品もいろいろと入荷していますので、遊びに来てください。


05.08/21
ディナウディオがオーディエンスシリーズや新コンターシリーズを発売し、
旧シリーズがコンシークエンスを残して全てモデルチェンジをした時、
新シリーズを聴きながら会社としての規模が大きくなった時の弊害という
事を考えずにはいられませんでした。
たしかに、新シリーズは鳴らしやすくなりました。アンプ選びで前のように
必死になる必要は無くなり、それなりのアンプを持ってくれば簡単にそれ
なりの音でなってくれます。
音質もより万人受けを狙った音作りが感じられました。
おそらく、旧シリーズよりも広範囲のターゲットを狙って開発されたであろ
うその音はたしかに良いのですが、旧シリーズからのファンの方には物足
りなく感じていたのもまた事実です。

今回、発売になったFocusシリーズが店頭に昨日入荷しました。
まず1番期待していたFocus110の視聴です。
まだエージングも進んでいない状態での視聴でしたが、言ってしまいます。
いいです!
これぞディナウディオ、これを待っていたんです。
降ろしたてでこれだけ鳴ってくれればエージングが進めばどうなるか大変
楽しみです。但し、やはりというかアンプには敏感に反応します。
低域のゆるいアンプや遅いアンプを繋ぐとひどい目に合うでしょう。
趣味のオーディオとしては取り組みがいのあるスピーカーです。
細かな音質評価はエージングが終わってから報告しますので、お待ち下さい。
とにかく、ぜひ1度お聴き下さい。お待ちしております。

PS 諦めが悪い吉田苑

開発断念した廉価版スピーカースタンドですが社長が新アイデアを考えつき
まして現在面白い展開になってきました。前回の失敗を教訓に発想を転換し
まして創意開発中です。
早ければ来月には発表出来ると思いますので、今度こそ無事発売までこぎ着
けられるように皆様願っていてください。


 05.07/30 
 今回は、残念な報告です。
以前に製作中とお伝えした廉価版スピーカースタンドの件ですが、
いろいろと試行錯誤したんですが、どうしてもコストが下げられず、
もし販売するとすれば、1セット12万円以上になってしまいます。
初期の目標価格が7万円でしたから、あまりにも予算オーバーという
事で製作中止になってしまいました。
コスト削減のために、見た目には一切コストをかけずに作ったのですが
それでも、音質的にこれならOKというレベルをクリアさせると
どう頑張っても12万円の壁をこえられませんでした。
さらに、見た目もかっこ悪く、かつ安っぽいという散々なスタンド
が出来てしまいました。

「これを12万で売ったらぼったくりと言われるよね・・・」

1台ずつハンドメイドで作っているので大量生産品には絶対に出来ない
商品が出来るのですが、その分コストがすごくかかるんです。
洗剤みたいに工場で大量に生産されて仕入れと流通過程で工夫すれば安く出来る
商品とは根本的に違う職人の世界の製品です。
そのために見た目と値段のギャップが大変に激しいモノが出来てしまいました。

期待して待っていて下さった方には大変申し訳ありませんが、ご容赦下さい。


 05.07/29 
7月の東京視聴会に来て下さった皆様、ありがとうございました。
私は、お店で留守番だったので音を聴けなかったのですが、
SX-300改2+コンシークエンスは次元の違う音がしていたそうで・・・
相当すごい音を出すだろうとは想像していたのですが、ぜひ聴いてみたかった
です。
ほとんど、新品状態のコンシークエンスですから、エージングが進めばさらに
良くなるだろうと期待しております。

今回、会場として使わせていただいたディナウディオジャパン様の視聴室ですが、
現在、スピーカースタンドの「The Base」とプリメインアンプの「HA10」を
常設展示しております。お近くの方はぜひ遊びに行って見てください。


 
 05.06/20 
前々から、良くお客様に質問されている事があります。
「なんでこんなに安物のケーブルを使っているんですか?」

当店での視聴に使っているスピーカーケーブル(ベルデンSTUDIO497mk2
 \700/m)を見ての質問です。
確かにケーブルの世界を見渡してみると、平気で100万円オーバーの
ケーブルが存在していますから\700/mのケーブルは安物です。
上記のような質問の根底にあるのは「安物は音が悪い」という思い込み
だと思います。

当店での視聴の際1番気を使うのは、その視聴機の素の音を聴いてもらう事です。
そのため、極力素直な色付けの少ないケーブルを探すために超高級ケーブル〜
普及機までさまざまなケーブルを視聴して最も素直なケーブルを選んだら
たまたま、ベルデンだったのです。
確かに、安いという側面も重要なポイントではあるのですが、当店がこのケーブルを
使用する最大の理由は、色付けが少なく帯域もそれなりに広くスピードも早く
位相もそろっているためです。
もちろんこのケーブルが完璧であるとは言いませんが、迷った時に基準として使える
良いケーブルだと思っています。

自宅の音を疑問に思っている方はケーブルを疑ってみるのも面白いと思います。
アンプやスピーカーを買い換える前にケーブルを素直な物に交換すると、意外と
まともな音になったりしますよ。

ケーブルで音が変わる訳ないと思っている方や、
今使っているケーブルのクセを知りたい方は
今、お使いのケーブルを持って遊びに来てください。
お待ちしております。


 05.05/20 
明日から久しぶりに店頭での視聴会を始めます。
DENONさんMARANTZさんの、10万円代と30万円代
のアンプを週替わりで聴いて頂こうという企画です。
この価格帯のアンプをちゃんとしたセティングで聴ける機会はあまりない
と思いますので、お時間を作ってぜひ遊びに来てください。

視聴に使う機材ですが、アンプ以外は固定して同じシステムを使うのが
分かりやすいと思います。
使用予定機材
スピーカー    Dynaudio SP25改+The Base
CDプレーヤー  hina HC10

もちろんリクエストに応じて他の組み合わせでも視聴できます。

また3週目にはアキュフェーズさんのE-308を予定しております。
4週目はまだ未定ですが、現在交渉中ですお楽しみに。
この企画が好評でしたら、次はCDプレーヤーを計画しております。

決して無理やり売りつけたりしませんから、気軽に遊びに来てください。

 05.05/07 
今、改めて日誌を読み返していたのですが、悪口や愚痴しか書いてない
ですね。
これでは、読んでくれる方もつまらないし、書いていても面白くありません。
幸いな事に、久しぶりにほめられる商品を聴いたので楽しく書けるレポート
です。

デジタルアンプの最大の利点は効率がいいために、電源部にアナログアンプ
ほどのコストをかけなくても良い物が作れる所にあると思います。
今回聴いたONKYOのINTEC205シリーズのプリメインアンプA-905FX(定価52,500円)
もデジタルアンプです。

ONKYOさんはA-1VLで突然ピュアオーディオに戻ってきて驚きましたが、
今回の商品はその技術をさらに練りこんで大変コストパフォーマンスの高い
アンプに仕上がってます。

音質ですがスピード、位相共にこの価格帯では大変よく出来ています。
さすがに、コストの制約上電源が小さいためにSP25クラスのスピーカーを
完璧にドライブする事は出来ませんが、十分に頑張っています。
大音量再生をすると荒さが出て来てやかましくなってしまいますが、
普通の音量でしたら大きな問題ではありません。
おまけに、リモコンまでついています。
入門者やセカンドシステムにお勧めの良いアンプだと思います。

同じシリーズのCDプレーヤーC-705FX(定価31,500円)もよく出来ていて
組み合わせて使うとデザインもそろってコンパクトでいいです。

このセットに合わせるスピーカーですが、いろいろ試してみたのですが
低価格で1番相性が良かったのがK2オーディオさんのnature 101(定価36,750円)
です。8センチフルレンジのシンプルなスピーカーですがその分変な癖も無く
素直な良いスピーカーです。
見た目以上にレンジも広く防磁型なのでテレビの上にも置ける使いやすい良い
スピーカーです。

これにSpace&TimeのラインケーブルPrism100A-8N 1メートル(定価5,200円)
とベルデンのスピーカーケーブルを3メートル付けて、セット価格税込み96,650円
(妙な端数がついてますがここの所が利益なので勘弁して下さい)
10万以内のシステムとしてはかなりのパフォーマンスです。




 05.04/25 
先日、あるお客様から105,000円のアンプの貸し出し依頼がありました。
現在使っているアンプを聞くと294,000円するベストバイ常連機種でした。

ベストバイ等に常に顔を出す商品ですから音質に対する大きな期待を持って
購入されたそうです。
そこで、満足できればそれはそれで幸せなのでしょうが、そのお客様は
「何かおかしい・・・でも雑誌であれだけ評価されてるのだからこれがいい音なのかな?」
と、思ってしばらく使っていたらしいのですが、どうしても納得がいかずに
当店に相談の連絡をしてきてくださりました。

普通の価値観からすると30万のアンプで満足出来なければもっと高価なアンプ
への買い替えを検討するのでしょうが、状況を聞いて私が10万のアンプをお勧
めすると、最初は戸惑ったようですが、取りあえず聴いてみようという事にな
りそのアンプをお客様の所に送りました。

結果から言いますと、届いたその日に30万のアンプを下取りに出して10万のアンプ
を購入して頂く事になりました。

そのお客様にとっては大変な決断だったと思います。定評のある高級アンプから
得体の知れない安物アンプに買い直すのはかなりの勇気がいると思います。
しかし、音質だけを聴けば間違いなく安物の方がいいからこそ、買い直して
くれたのでしょう。

雑誌の評価等に惑わされること無く、自分の感性をたよりにいい物を探せば
低価格で音楽を楽しむことが出来るシステムが少なからずあります。

高ければ良い・・・という事は決してありません。

ちなみに下取りしたアンプは今、店頭においてあります。
視聴も出来ますので興味のある方は遊びに来てください。



 05.03/20
本日、震度6の地震が当店のある福岡で発生いたしました。震源地も近くて
お店もかなり揺れました。
さいわい、スピーカーが1本落下した程度で、SP25もThe Baseに乗せていたおかげで転倒を免れ
大きな被害は出ませんでした。

うれしい事に日本中のお客様からたくさんの、お見舞いメールをいただいております。
しばらくは、後片付けでばたばた致しますが、すぐに通常業務にもどれそうです。
心配してくださった方やメールを下さった方には、心よりお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
 5.03/07 
ひまです・・・売る価値のある新製品も出ないし、業界全体が活力を失い勘違いした商品
ばかり作るものだからよけい消費者からそっぽを向かれ、より活力を失っていく・・・末期
状態ですね。

というわけで、吉田苑はひまになると新製品の開発や改造を始めます。最近の最大の
成果はシャープさんのSM-SX300改でしょう。
SX100も改造して100Fとして数台販売しておりますが、100Fはノーマル300よりもスピー
カー駆動力以外では勝っていました(小〜中型スピーカーなら100Fの方が音がよかった
です)
そのために私も300を販売することに抵抗を感じていたのですが、今回300改が完成して
心からお勧めできるアンプになりました。
完璧に位相のそろったハイパワー、ハイスピードアンプの再生音は部屋の空気を変えて
しまいます。
録音現場の空気、使ってる機材の癖、演奏者のボディ等がここまで見えるアンプは初め
て聴きました。
但し、いわゆるハイファイと言われている再生音とは全く別の物です。
原音を加工してより美しく聴かせよういう音ではありませんので、美音系を求める方には
向かないかもしれません。

前にオーディオは諦めが肝心と言っておきながらあれなんですが、諦めなければここま
で出せるんだという驚きでした。

今回は当店のリファレンス機材を作るために改造したので市販は考えておりません・・・
が要望が多ければ販売するかもしれません。
お近くにお越しの際はぜひ聴きに来て下さい。
05.03/03
 最近、これといった新製品も無くお勧めできる商品が少ないので
今、店でやってる事を書いてみようと思います。

当店のオリジナルスタンドThe Baseは、おかげさまで好評なのですが
「音はいいけど、価格が高すぎる。」と、必ず言われます・・・
そこで、ご要望の多かった廉価版The Baseを現在試作中です。
福岡のオーディオフェスタに来場して下さった方は47研究所のブース
で4722を乗せた見慣れぬスタンドに気がついた方もいると思います。

The Baseはコストを無視して究極を目指したために21万円という
スタンドとしては高価な値段になってしまいました。
但しその投資に見合うだけの価値はあると自負しております。

そこで今回はThe Baseの開発で得たノウハウを元に、コストを
意識したスタンドを開発しております。
まだ試作段階ですがエネルギー感と空間表現を両立させたバランスの良い
スタンドが出来そうです。また今回のスタンドは汎用型でどのスピーカーでも
使えるようになっております。
店頭で試作機が視聴出来ますのでお近くにお越しの際は遊びに来て下さい。

値段の方はThe Baseの半額以下で発売日は4月頃になりそうです。
もう、しばらくお待ちください。
 05.02/18 諦めが肝心
皆さんはどういう目的でオーディオを楽しんでいるのでしょうか?
音楽が好きでその手段の延長としてオーディオを楽しむ方、
人に自慢するため(ステータスとしてのオーディオ)
昔憧れた機材を手に入れたい(コレクションとしてのオーディオ)等等
趣味としてのオーディオですから、どういう目的でもいいのですが、
当店は基本的に音楽が好きな方のためのオーディオショップです。
ですので、性能に見合わない高額商品を薦めることはありません。
確かに、高くて良い機材も少数ながらあります。が、それ以上にこの値段で
この音?という機材が最近特に増えてきました。

それでは、  諦めが肝心  という話を少し

現在の当店のリファレンス機材は

スピーカー     DYNAUDIO Temptation   4,515,000円
アンプ       SHARP SM-SX300    1,890,000円
DAコンバーター  marantz project d-1 515,000円
CDトランスポート 47研究所 4704 PiTracer 2,228,100円
合計                      9,148,100円

です。
この再生音は確かにすごいのですが、不動産じゃあるまいし音楽を聴くために
総額900万のシステムを買える人がいったい日本に何人いるでしょうか・・・
死ぬ気で働いてこのシステムを買う場合と、スケール感をほんの少し諦めて
上手に100万のシステムを組んだとします。価格は1/9ですが再生音は少し落ちるかな?
ぐらいですみます。(上手に100万のシステムを組むというのが肝ですが)
どちらの方が幸せになれるでしょうか?
つまり、オーデォオはどこで諦めるか・・・と言う事になります。

そんな中で、シャープさんのSD-SG40(定価157,500円)は大変良い機材でした。
コンパクトな筐体にCD、チューナー、MDがついた、見た目は唯のミニコンですが
出てくる音は十分なクオリティーを備えた音楽を楽しむにはこれで十分!
という説得力のある機材でした。
後は、スピーカーを選べば本格的な視聴に使える正統派システムから、
おしゃれなデザインで遊び心を満喫出来るシステムまで
どういう鳴らし方も出来る大変諦め甲斐のあるシステムが出来上がります。

そのSG40もついに生産完了です。おそらくこのシリーズはこれで終わりになるでしょう。
大変残念です。

シャープさん期待しております。またこのような素敵な機材を作ってくださいね。

下の組合せは私のお勧めです。いい音ですよ!



2006年10月29日 追記

生産完了から2年近くたった今もSG40の在庫問い合わせが絶えません。
今までは他にお勧めできる商品がなかったのですが
ようやくSG40の代わりにお勧めできる商品が出来ました。
ONKYOのCR-D1SE(49,800円)です。

音質的には繊細で上品なSG40に対して,音の抜けや駆動力が魅力のCR-D1SEです。
クオリティー的にいうとSG40にクロックを載せたモデルとCR-D1SEがほぼ同レベルですので
コストパフォーマンスは大変高いです。
また、内蔵CDプレーヤーの能力はSG40がおまけレベルだったのに対してCR-D1SEは実用に
耐えるレベルの物が搭載されていますので、お買い得度はより高いです。

SG40をお探しの方はぜひ検討してみてください。





            SD-SG40 と blueroomのminipod