Morel 2way Bookshelf VARIO X
希望小売価格 120,000円(税抜価格/ペア)
ブラック、ホワイト 

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●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、165mmコーン型ウーファー
●クロスオーバー周波数:3.5kHz
●出力音圧レベル:90dB/2.83V/m
●インピーダンス:6Ω
●寸法/質量:W216×H304×D283mm/5.7kg

  Morelと言えば、日本ではカーオーディオのイメージが強いが、ユニットメーカーとしては歴史は古く、
ホームオーディオの世界でも、20年くらい前ですが、当時ハイエンドスピーカーで好評だった、エグレストンワークスのAndraでユニットを使用していました。Andraは、高域はDynaudioでミッドとウーファーがMorelという構成でした。
この頃から注目のユニットメーカーでしたが、日本ではカーオーディオ先行で、ホームオーディオ製品は、昨年末より先行して、ハイエンドのSOPRANと中堅モデルOCTAVE6が昨年末に輸入開始していました。

 引き続き今年は、普及モデルのコンパクトな2Wayモデル、VARIO XとVARIO ELITEの輸入が始まりました。
見た目、サイズともによく似たスピーカーですが、価格(定価)はペアでVARIO Xが120,000円(税別)、VARIO ELITEが280,000円(税別)と倍以上の開きがあります。 今回この2モデルを試聴した結果、VARIO Xを採用することとしました。

 VARIO Xですが、非常に帯域バランスの良い音をしています。このクラスでありがちな、例えば低域を欲張るとか何か欲張った作りの多いスピーカーの中、なかなかの帯域バランスです。分解能も標準以上は確保されています。
最高域にかけてはややナローに落ちていますので、抜けは物足りないかもしれませんが独特の力のある高域です。
 思い出したのが、DynaudioのAudience5です。当時10万のスピーカーでしたが、なんとなく似た雰囲気の音がします。
鳴りっぷりの良いスピーカーでしたが、陰影もあって、今聴いてもすばらしいスピーカーです。
音楽的にはクラシックと言う感じではありませんが、JAZZ、POPS、ROCKは、楽しく聴けるスピーカーでした。
 VARIO Xも同じ雰囲気の音がします。厳密に比較していませんので、当時のスピーカーに比べると、実際には解像度や音域は広がってるのかもしれませんが、エネルギーもありながら、陰影もあって、音切れよく鳴りっぷりの良いスピーカーです。
 VARIO ELITEも試聴しました。こちらも兄貴分だけあってレンジ、解像度は一段上がります。全体の質感が一段上がります。ご予算的に余裕がある方にはお勧め出来る音ですが、VARIO Xと見た目の変化があまり無いことと、コストパフォーマンス、何より音の面白さではVARIO Xの方かと思いましたので、今回はVARIO X押しで行きたいと思います。

 VARIO Xは、店頭で試聴可能です。ご来店お待ちしております。