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AUDIOMACHINA
コンパクトリファレンスモニター X CRM-X
定価/ペア 1,078,000円(税込)

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CRM-X専用スタンド 定価/ペア 308,000円(税込)

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 最近同ブランドは見なくなっていたので、どうなってるかと思っていたら、10年ぶりにブラックに色が変わって再登場である。
基本的には、色以外の変更は殆ど無い様で、当時と同じ感覚で使用出来る。
小スペースに高性能なコンパクトスピーカーが欲しい方には持って来いのスピーカーである。
完全密閉で後ろを気にしないで済むのも大きい。
当時のCRMより価格が下がっています。
基本前作と同じ内容なので、少し補足して記載しています。

 今回はエンクロージャーに名前が付きました。SSA(ソリッドスラブアルミ二ウム)キャビネット。
自社の最先端超精密金属CNCマシンとカスタムソフトウェアを駆使して航空宇宙グレードのアルミ合金のブロックから正確に削る出された、クラムシェル形状の前後二つのキャビネットは、10トン以上もの力を持つウルトラハイストレングスボルトシステムで強固に締め付けることによって完全に一体化されます。
エンクロージャーに使われるアルミは厚さは3インチ(7.62cm)アルミブロックからNCフライスでくり抜きます。肉厚も分厚く、贅沢にアルミを使用しているため、共振する部分がないので不要な付帯音から開放されます。

 ユニットはツイーターがモレルの1インチシルクドーム。
ウーファーがスキャンスピークの15cm。
エンクロージャーは航空アルミ削り出しの2ピース構造。
金属エンクロージャーですから、中には
「硬質で『キンキン』金属音がするんじゃないの?」
と言う方もいらっしゃる事でしょう?(実際聴くまではは私もそう思っていました)
しかし、キンキン煩い感じは一切しません。

 付帯音がほとんど無いためその再生音はレスポンスが高く、超ハイスピード。
スピーカーから鳴っている感じが無く(箱鳴りがしない)、音が空間に突然現れる。
金属の塊と言っていいこのスピーカーから出る音は信じられない程、暖かく芳醇で空気のように柔らかい。
それでいながら解像度が高くヌケ、キレも気持ちよい。
解像度が高いのに解析的にならず少々録音が悪いCDでも上手に再生してくれる。
聴かせ方が非常に上手い。キツイ感じも一切無い。
音像の出方も等身大で音場も広く小型ながら部屋いっぱいに音楽で満たす。
低音再生と言う意味では15cmウーファーなので床が震えるような重低音は出ないが、聴いていて低音に無理している感じが無く、「低音がもの足りないなぁ」と思わなかった。
むしろ15cmウーファーでもここまで低音がだせるのだなと関心した。
 
 なにより、使ってみて驚いたのは、セッティングが非常に楽な事。
アンプのキャラクターはそのまま再現してしまいますが、それほど高価なアンプを必要としないですし、変に物量投入したアンプよりもシンプルなものが良いでしょう。
 デスクトップやニアフィールドで使うならNmode X-PM3FTで十分な音量、質感が取れるし、X-PM7MK2だと余裕で鳴ります。
ちゃんとしたスピーカースタンドに置かなくても(それこそ本棚置きやAVラック上でも)十分な高音質なサウンドを奏でてくれます。
恐らくルームアコースティックも神経質にならなくてもご機嫌に歌うスピーカーであろう。

吉田苑としては、高価なブックシェルフスピーカーではあるが、アンプやその他アクセサリーが安くあがるのでお得なスピーカーかもしれない。
実際に聴いて欲しいスピーカーだ。
きっとこの小さな躯体から再生される音に驚かれる事だろう。


CRM-X スペック
・周波数特性:50Hz〜20KHz
・感度:85dB/1W/1m
・インピーダンス:8Ω
・サイズ:200mm(W)x150mm(D)x300mm(H)
・重量:12.5kg

CRM-X Stand スペック
・寸法:300mm(W)x300mm(D)x750mm(H)スパイク含む
・重量:4kg/台
・材質:天板・底板 ポリッシュブラックアルミニウム
    支柱 ウォールナットオイルフィニッシュ