THE BASE for CRM


販売価格 248,000(ペア/税込)
販売完了しました。

高さ:50/60/70cm オーダー可
(スパイク高含まず)
色:シルバー または ブラック

高さと色を御選択の上、御注文下さい。


 吉田苑は、とことん好きになると色々と訳の分からん事を始めます。
CRMのスタンドは、その一つです。
CRMを店頭導入後、スピーカースタンドの開発は予定していましたが、
実際の検討が始まったのは、去年の暑かったころだと思います。
 基本は”THE BASE”で、素材も”THE BASE”でのノウハウを生かしながら、
設計を始めました。
 しかし、メーカーから専用のスピーカースタンドの発売されるとの情報も入り、
「オリジナルが良ければそれでいいよね」と、一時開設計が中止されました。
 専用スタンドはサウンドアンカー製の様で、音が重たい感じがぬぐえません。
もうひとつスーパーウーファーの使用を考えた物もあった様ですが、
スーパーウーファーでの使用を考えた設計だと、CRMのみの場合、頭が重くなりすぎて
本来の小型の魅力が薄れます。


 そうこうしている内に、本格的にテストモデルが発注されました。
最初は鋼鉄を主に鋼構造で重量も稼ぐタイプが送られてきました。
このTESTモデルは確かに厚い低音が印象的ですが、CRM本体の中高域の晴れやかな
表情が不足します。
底板を含め全体を少し軽量化してみると、今度は低音が軽く輪郭にわずかな不満が残ります。
 ”THE BASE”で発表されるなら、ここに妥協は許されません。吉田が呻きます。
こういう時はオリジナルからインスパイアされてしまう吉田苑です。



 基本設計を殆ど”THE BASE”と同じとし、支柱にFRPを充填し、天板はジュラルミンを使用、
天板の共振も適正に、底板の自重を増す等、細かなチューンを行いました。
そして、CRM本体には固定ねじ穴が用意されていますので、この部分を利用してがっちりと
固定しました。
「これでうちも(ニヤリ)」なるほど、このサイズとは思えない、今までにない豊かで彫りの深い低域が出てきます。

というわけで、時間はかかりましたが、出来上がりました。
一時中断もありましたが、開発4か月、テスト機から細かな調整をしながら3作目。

 晴れやかで生々しいCRMをそのままに、さらなる中低域の分解能と豊かな低音部が
際立つ、CRM専用スピーカースタンド ”THE BASE”for CRMの誕生です。