店長竹田の

「大後悔日誌」


’05諦めが肝心
’06無駄な抵抗

 06.12/23
珍しく2日続けての更新です。
ついにHT01のVer1の音が出来ました。
この状態で通常のC-1VLにD-Clockを搭載した物よりも大幅に上回る音質になっております。
かなりの難産でしたが苦労に見合う物が出来そうです。
Ver1でこのレベルですから、これに天板とD-Clockを搭載しさらに詰めたチューンをする
Ver2はどこまで行けるか楽しみです。
気になる発売日ですが、Ver1が12/25ぐらいになりそうです。
Ver2はもうしばらくお待ちください。





 06.12/22
今年中に発売します!と、言っていたあれはいったいどうなってんだ?
と、言われそうですが・・・現在急ピッチで開発中です。
社長が妙にやる気を出して夜な夜な遅くまでチューニングをやっております。
なんんとか年内には姿をお見せする事は出来そうです。

年末ながら新製品が入ってきました。

Ortofon Concorde205 (定価63,000円)

前作はビニール仕上げの外観だったのが美しい突き板仕上げとなりコンパクト
ながら高級感のある作りになり、音を出す前から期待が高まります。
どきどきしながら音を出しました。
聞かなければ良かった・・・
Concorde105は継続販売というのが激しく納得出来ました。


DENON PMA-CX3 (定価126,000円) DCD-CX3(定価126,000円)

DENONが大艦巨砲主義から心を入れ替えて?チャレンジしたコンパクトで軽いアンプ
とSACDプレーヤー。
デジタルアンプという事もあり、当店のお客様からの問い合わせも多数頂いております。
ボリュームノブにさりげなく挟み込んである天然木と、オレンジのインジケーターが
おしゃれでかっこいいです。
CDプレーヤーも薄いトレーがするすると出てくるのを見た時は感動しました。
肝心の音質ですが、10万円以上のDENON商品限定で比較した場合一番音質が良い
かもしれません。少し驚きました。
今までの大型アンプとは明らかに違う新生DENONの予感がします?






 06.12/10
最近は店長というよりも吉田苑工房の作業員として、一日中何かを作っている事が
多く更新をサボっておりました。
今日は久しぶりに時間が取れたので最近視聴した機材達のレポートです。

SONY TA-FA1200ES (定価 142,000円)
ご存知ない方も多いですが(私も時々忘れてます)吉田苑はソニーショップなのです。
と、いう訳でソニー新製品 TA-FA1200ES から始めます。
しかしながら、吉田苑はソニーショップのためにソニー商品の悪口は自主規制しております。
ですので良い点のみ上げさせていただきます。
見た目がAVアンプそっくり(というか同じ?)なのでAVの環境に導入しても違和感が
ありません。
付属機能の音場測定機能を使用するとかなりの効果があり、なんとか許せる範囲の音
がするようになる。


PRIMARE A32
(定価 567,000円)
PRIMAREはコンパクトでお洒落なアンプが得意なメーカーで、大型のアンプは珍しいの
ですが、高級感もありうまくまとめてある良いデザインです。
このサイズの大型アンプは反応の鈍い滲んだ音のするアンプが多いのですが、このアンプ
はそんな事は無く大型アンプの良さである中、低域の厚みを持ちつつスピード感もある
という大変巧みな音作りで感心しました。
普段、吉田苑で出している音が低音不足だと感じている方や、音の良い大型アンプを
探している方にはお勧め出来る、コストパフォーマンスの高い良作です。


B&W CM1
(定価 121,800円)
B&Wの商品としては低価格なコンパクト2ウェイスピーカー。
同価格帯に同社のXT-2があったのだが、今B&Wのホームページを拝見したら載っていませ
んでした。発売1年でもう製造中止なのでしょうか?B&Wの最後の良心のようなスピーカー
で大変気に入っていただけに残念です。
CM1ですが、ツィターボードの手の込んだ作りや、ウーファー用の化粧リングなど音には
あまり関係の無い所の気合の入りようは大変素晴らしいです。
音質も可も無く不可も無くの大変無難な大メーカーらしい作りで、広範囲の人に受け入れら
れる定番見本のようなスピーカーです。
ただし、無難なだけにこれといった魅力もありませんのであえてこのスピーカーを選択
する理由が見当たりません



SOULNOTE dc1.0 (定価 252,000円)
鈴木氏復活の第一弾!
販売する側としては販売台数の予測が困難なD/Aコンバーターという商品なだけになだけ
に一体何台売れるのだろうか?と、不安でしたが、いざ蓋を開けてみるとあっという間に
完売という鈴木氏にかける皆様の期待を見せ付けられる思いでした。
肝心の音質も皆様の期待を裏切らないどころか期待以上の見事さで圧倒されました。
当店のリファレンスの座を10年近く占めてきたProject D-1との比較でも、その圧倒的な
情報量とスピードは格段に差があります。一度dc1.0を聴いてしまうとProject D-1がぬる
く聞えてしまうほどです。
お問い合わせの多いクロックの搭載に関してですが、現在検証中のため途中経過になりま
すが、Xo3から格段の性能アップを果たしたD-clockをもってしても大きな変化が認められ
ません。確かに良くなる点もあるのですが同じくらい悪くなる点も出てくるために現状で
は搭載するメリットはあまり無い用に思われます。現在効果的な搭載方法を検討中ですの
でもうしばらくお待ちください。





 06.11/18
ご無沙汰しております。
大変申し訳ない事に、ネタは豊富にあるのですが忙しくて日誌を書く暇がありません・・・
時間が出来たら書いていきますので少々お待ちください。

これだけでは寂しいので小ネタを一つ。
11/15に幕張メッセで行われたInter BEE(国際放送機器展)に行ってきました。
いろいろ面白い物があったのですがやはり一番気になったのがCSR(SOUL NOTE)のブース
です。
来年発売予定の物がいろいろ出展されておりました。
中でも特に質問の多いデジタルパワーアンプda1.0の仕様を見てきた範囲でお伝えします。
一番気になるのがパワーアンプである点だと思います。
「プリアンプは無いのか?」
と、良く聞かれます。私も個人的に気になるポイントだったので真っ先に質問しました。
結論から申しますとプリアンプは必要ありません。
プリアンプ部を内蔵したパワーアンプになっているので、ボリュームと入力セレクター
を内蔵したパワーアンプ(プリメインアンプ)になっております。
入力はバランス1系統ライン3系統が可能です。
前作のPA01と構成は似ておりますがバッファーを内蔵したプリ部を搭載している点で
大きな違いがあります。
肝心の音質ですがdc1.0と良く似た音で、ハイスピードで厚みのある音がスパッ!と、
歯切れ良く出てきます。
S/Nも非常に良く無入力状態でボリュームを最大にしてもツィーターからほとんど
ノイズが聞こえません。
小音量再生でも音がつぶれる事が無くリアリティーが損なわれる事がありませんでした。
かなり期待出来るアンプになりそうです。

鈴木氏によれば、今度のシリーズは様々な制約のおかげでやりたくても出来なか
った事が無くなり、本当にやりたい事が出来る環境で作る事が出来たそうです。
そういう意味では今度の作品が真の意味での鈴木サウンドになるでしょう。

鈴木氏の音楽にかける思いもたっぷり聞けましたし、会場で偶然FAKiEさんに
会う事も出来てとても楽しい幸せな一日を過ごす事が出来ました。
会場でお世話になった沢山の方々ありがとうございました。





 06.10/26
しばらく更新をさぼっておりました。もうしわけありません。
と、いってネタもないので最近聴いた新製品の写真をアップしておきます。
あえてコメントはいたしません・・・





 06.08/13
おかげさまでCR-D1SEが予想以上に売れています。
一般のオーディオからすればおもちゃみたいなCDレシーバーなのですが
見た目ではなく、音だけで購入してくださる方がたくさんいてくださるのが
うれしい誤算でした。
せっかく、安くて良い物が出来たのでこれに組み合わせるスピーカーも安くて
良い物を組み合わせようといろいろ探したのですが、普段はなかなか見つから
ない価格帯なのですがタイミングよく面白い新製品が出てきました。
お勧めはいくつかあるのですが、驚くべき事に全て国産スピーカーです。
普段はお勧めしずらい物を作っていたメーカーが突然びっくりするほど普通の
音がするスピーカーを開発してきました。
やはり、10万円以下の価格帯での品質と物量投入のすごさは国産品が強いです。
これで、「音が良ければな〜」と常日頃思っていたのですが・・・
どういう訳か突然普通の音がするスピーカーを作ってきました。

 DENON SC-CX101SE (販売価格 69,800円)

当店がDENONの商品をお勧めするのは初めてかもしれません・・・
視聴機を最初聴いた時は少なからず驚いてしまいました。
「こんなまともな物が出来るなら最初からすればいいのに・・・」
高域は詰まっているし抜けも悪い、ユニットの繋がりも悪く、スピード
も遅めですがバランスの良いスピーカーで素材としての良さは感じました。
これなら手を加えると良くなりそうだと思い改造してみました。

なんと言っても豪華なエンクロージャーがすごいです。どこかのスピーカー
にそっくりですが、作っている工場は同じだそうです。
こんなに豪華な箱に入っているユニットもアルミダイキャストフレームのコストを
注ぎ込んだ作りで、ネットワークにもたっぷりと物量投入した贅沢な作りです。
本当に信じられないほどコストの掛かったスピーカーです。このメーカーは毎度
物量から見ると大変安い商品を開発してきます。
物量=音の良さならば間違いなく世界一ですね^^

素材はこれだけ良いのですから、ちゃんとチューニングしてあげれば良いスピ
ーカーになると思い気合を入れて改造しました。
型番にSEがついていますが、ご想像通りこのスピーカーの内部配線材は全てSE
線材に交換してあります。その他にもネットワークからユニットの取り付け方法
にいたるまで、ほぼ全ての場所に手を加えてあります。
最初に完成したプロトタイプは、軽く弾む低域をベースにした抜けの良い軽快な
スピーカーで、にじみの少ないリアル志向の音作りです。
中低域にユニットの固有音が若干乗りますが全体のバランスからすると無視出来る
レベルです。
吉田苑としてはこのまま商品化しても良かったのですが、あまりにも吉田苑色の
強いチューニングのために、入門用の商品でここまで個性の強い(作った本人は
そう思っていないですが・・・)物はどうか?という事で、もう少しやわらかい
チューニングのプロト2号機を作りました。
この2台を来店されるお客様に聞いて頂いたところ、2号機の方が聴きやすいと
いう方が多かったために2号機が正式採用となりました。
エネルギーをしっかりと出す密度の濃い音で、吉田苑としては珍しく解像度より
も色気や雰囲気を優先した音作りになっております。
クラシックからロックまで何でも鳴らせる万能スピーカーに仕上がりました。

このスピーカーとCR-D1SEの組み合わせは完全にミニコンの世界を超えています。
普通にオーディオの土俵で語る事の出来る超ハイコストパフォーマンスシステム
だと思います。
ぜひ、店頭で確認してみてください。




 06.08/04 ONKYO CR-D1SE (49,800円 税込)
シャープのSD-SG40が製造中止になって以降、お勧めできる一体型CDレシーバーが無く
目ぼしい新製品が出たら必ず視聴していたのですが、ようやくお勧めできるレベルの
商品が出てきました。
ONKYOのCR-D1(52,500円、税込)です。
ONKYOは昔からこのタイプの一体型は上手だったのですが、今回のCR-D1は特に出来が
良いです。一体型のメリットを最大限に生かしたまとまりの良い音で、文句を言おう
と思えばいろいろあるのですが、価格を考慮すれば十分に納得出来る素晴らしい
出来です。
このままでも十分だったのですが・・・吉田苑の悪い癖で素材が良い物はさらに上を
目指してしまいます。
元が5万円の商品ですから、改造費込みで定価を超えないように、をコンセプトに改造を
はじめました。コストを抑えるために高価なパーツは使用出来ませんので、その分手間
を掛けております。
真っ先にやったのはスピーカーの出力ケーブルの交換です。残り少ない貴重なSEケーブ
ルを使用して張り替えました。これだけで随分良くなったのでここで止めておけば良か
ったのですが、中を覗いたらいじれそうな所が満載でついついあちこ手を出してしまい
ついには基板にまで手を出してしまいました。
改造している時は楽しいのでついついやりすぎてしまいますから、量産性は全く考慮され
ていません・・・
結果として、1台組み上げるのに2時間掛かる非常に生産性の悪い商品が完成しました。

肝心の音質ですが、掛けた手間に見合うだけの結果が出せたと思います。
ハイスピード、高解像、情報量も多くエネルギーも出ます。
駆動力も高く、視聴しながら笑ってしまったのですが鳴らないスピーカーの代表選手の
SP25が鳴ってしまいます。
この金額のアンプ、しかもCDレシーバーでSP25が鳴ってしまうと言う事は販売店としては
微妙です。見た目さえ気にしなければCDプレーヤーとアンプが5万円で買えてしまうので
すから他の高級機が売れません。ちょっとやりすぎてしまったかもしれないと思っており
ます・・・

実は同時期に発売された20万円弱のプリメインアンプのSE化も平行して行っていたのです
が、このCDレシーバーの出来が良かったために発売中止になっております。

スピーカーにいい物を持って来れば来るほどこのCDレシーバーの楽しさが分かっていただ
けると思いますので、スピーカー一点豪華主義もおもしろいかもしれません。
私のお勧めはDYNAUDIOのFOCUS110との組み合わせです。
110の良さである良く弾む切れの良さと繊細さを十分に楽しめます。

趣味のオーディオとしての魅力はあまりありませんが、音楽好きな方にはぜひ聴いて
欲しいCDレシーバーです。





 06.06/26
ブラボー火星人現る! VIVID Audio V1.5 (定価 945,000円)

見た目で好みのはっきり分かれるスピーカーです。
写真で前知識はあったものの実物を初めて見たときのインパクトはかなりの物でした。
「まるで火星人みたいなスピーカーだ・・・」
いったいどんな音がするのか・・・どきどきしながら接続しました。
音が出てびっくり!いたって普通の音がします。
見た目の奇異さからは想像できない普通ぶりです。
アルミ合金製のユニットなのに金属ユニット独特のくせも無く、FRP製のキャビネット
も変な癖がありません。
設計者がオリジナルノーチラスの開発設計者なので期待はしていたのですが、見事に期待
に答えてくれました。
同一素材のツィーターとウーファーのために音色の統一感も取れています。
ハイスピードで位相もきれいにそろっていて、解像度は高く情報量も多く、見た目以上
にレンジも広く低域もかなり下まで伸びています。
それでいて、SP25ほど生真面目ではなく,ほどよく遊び心がある所に好感がもてます。
SP25がかっちりしすぎていて好みに合わない方にお勧めです。
スピーカーターミナルはWBT製の信頼性の高い物でバイワイヤリング対応です。
シングルとバイワイヤーで比較しましたがバイワイヤーの方が解像度が上がってすっきり
と鳴ります。
友鶴のようなトップヘビーに見えますが意外と安定性は高くスパイクによる三点支持で
しっかりとセッティング出来ますから、転覆の心配もありません。
ただし、8Ω 89db というカタログデータに首を傾げるほど聴感上の能率は低いので、
アンプには苦労するかもしれません。

久しぶりにワクワクする新製品スピーカーです。

FAKiEさんの新譜も入荷しました、音楽としても機材の視聴用としても優れものですので
お勧めです!!





 06.05/27
最近ネタが無くおとなしくしていた吉田苑ですが、7月からいろいろと出てきます。
全部はお話出来ませんが、話せる範囲で少し紹介します。

楽しみにしている方も多いと思いますFAKiEさんのニューアルバムですが、レコーディング
も終わり現在発売に向けて最後の詰めに入っております。
少しだけ聴く機会があったのですが、すごいです!
こういう言い方はしたくないのですが、他に適当な表現がみつかりません・・・
まさに、次元の違う録音でした。スタジオの空気を切り取りそのまま持ってきたような
再生音、私が今まで聴いたCDの中では断トツの音の良さです。
ひょっとしたら現存するCDの中で一番音の良いディスクではないか、とさえ思えてしまう
ほどのクオリティーでした。
もちろん、FAKiEさんの歌も演奏も素晴らしいです。
あまり褒めすぎると、うそ臭くなるのでこのあたりでやめておきます。後は皆様買って
確認してください。吉田苑でも販売しますのでよろしくお願いします。

恒例になりました視聴会を今年も開催します。
なんと、今回は東京、大阪、福岡で開催します。
面倒くさがりの吉田苑とは思えない気合の入りようです。
時期は東京、大阪が7月、福岡は9月の予定です。
全ての会場でFAKiEさんのミニライブ付きのお得なイベントですから楽しみにしていて下さい。
さらに、鈴木氏も来場してくれます。当然手ぶらでは来ないでしょう・・・
こちらもお楽しみに!

好評でしたSM-SX10SEですが材料の枯渇のため製造中止に追い込まれてしましました。
再発売のご要望を大変多くいただいていますので、現在材料の入手に奔走しております。
まだ、確定してはいませんが微かな希望が見つかりましたので再発売が出来るかも
しれません。
再発売出来ましたら、視聴会にてノーマル及びSM-SX300改との比較視聴も計画しております。
作った本人が一番驚いているくらいのアンプですからご期待ください。




 06.05/20
明日からの47研究所祭りの準備をしました。
久しぶりに聴く47研のフルシステム・・・やはり素晴らしいです!
端正で緻密な日本の美意識のような音。
スピーカーの後ろにどこまでも広がる音場。
ハイスピードなのですが、それを意識させない自然な再生音。
あるべき場所にあるべき楽器やボーカルが定位する快感。
仕事である事を忘れて聞き込んでしまいました。

さらに今回は、プロトですがアナログプレーヤーもあります。
これがまた素晴らしい出来で、ピットレーサーもそうなんですが作動しているのを
眺めているだけでも惚れ惚れしてしまいます。
さらに音が良いとなればもう言う事ありません。
このプレーヤーの音を聴いていると「アナログの方が音が良い」「いや、CDの方がいい」
という論争などどうでも良くなってきます。
アナログもCDも突き詰めていけば同じ境地まで到達できそうです。
たしかに、方式による世界の違いという物は存在しますが再生クオリティーという見方をす
ればどちらが優れているか、などと言う世界を超えたところまで行けると思います。

新型のアナログプレーヤーとピットレーサーを同時に比較視聴出来る機会はあまり無いと
思いますので、ぜひ遊びに来てください。
わざわざ聴きに来るだけの価値のあるイベントだと思います。




 06.04/30
毎週日曜日に行っておりますオーディオ体験イベントですが、おかげさまで微妙に好評(?)
です。先月がスピーカーケーブル、今月がスタンドでした。
改めて超高級ケーブルから日頃使用しているメーター600円のケーブルまでじっくり比較視聴
しましたが、高級機になればなるほどたっぷりと色が載って来ることが多いようです。
普通に音を出してしまうと他社さんとの違いが出せないので、意識して色をつけているので
しょうか?
たしかに「これはうまいなー。」と納得する音を出すケーブルもありますが、あくまでも
調味料での味付けです。
味付けの分を差し引いて、素の音だけを聴くと600円のケーブルと同程度という高級ケーブル
が大変多い・・・いや、600円以下の物もたくさんありました。
「このケーブルはこういう色が付くのでそれを理解した上で使用しています。」
ならばいいのですが、「高いから音がいいと思って。」や「雑誌で高評価だから。」
という理由で高級ケーブルを購入すると、ケーブル買い替えの泥沼にはまる危険性があります。
難しいとは思いますが、ケーブル類も視聴した上での購入をお勧めいたします。

スピーカースタンドの視聴はかなりのお客様が「スタンドでこんなに変わるんだ!」と、
驚いて帰っていかれます。
基本的に見た目で受けるイメージと同じような音がしますから、金属のスタンドはかっちりと
した音がしますし、木製はやさしい音がします。構造の違いでも音はころころ変わります。
細いスタンドは線の細い音ですし、がっちりとしたスタンドはエネルギーに満ちた厚みのある
音がします。
部屋のサイズや環境でも変わりますからスタンドもじっくり選ばれると良いと思います。
スピーカー本体と違ってなかなかコストを掛けられないアクセサリーですが、音に与える
影響は大きなものがありますので、余裕がありましたらある程度のコストは掛けたほうが
得る物も大きいです。
小型2ウェイを使用する場合はスタンドは必須ですので
購入を検討される場合はスタンド込みで検討された方がより間違えが起こり難いです。


5月のオーディオ体験はスピーカーですが、ご希望でしたらケーブル、スタンドの視聴も同時に
体験していただきます。「ケーブルも聴いてみたい。」と、一言声をおかけください。
6月に予定しております、DACですが・・・急遽予定が変更になる可能性がありますので
予定が確定になりましたら改めてお知らせいたします。





 06.04/27
皆様、ご無沙汰しておりました。久しぶりの更新です。

しばらく更新をサボっている間に、新規展示商品がいくつか入ってきました。
新しく導入した商品を中心に現在の展示商品のご案内です。

ESOTERIC SZ-1(577,500円)、AZ-1(525,000円)
この商品の絵を初めて見たのはもう随分前だったと記憶しておりますが、ようやく発売に
なりました。
幅45センチ前後のフルサイズにこだわる事なくデザイン優先で作られた機械のようで大変
おしゃれなシステムに仕上がっています。
セットで視聴しましたが、相性が大変良く(セット物ですから当たり前ですが)普通に音楽
が楽しめる耳あたりの良いシステムです。さらにデザインが良いので、リビングなどでおし
ゃれに音楽を聴きたい方にはお勧めいたします。
セット物ですので、デザイン、音質、共に単品でのご使用はお勧めできません。

LUXMAN L-590A(525,000円)
私は腰が悪いのであまり重たい物は持ちたくありません。
ですから、このタイプのフルサイズ物量投入型のアンプは出来ることならば敬遠したいのですが
所有する喜びと見た目の豪華さではこのタイプははずせません。
往年のラックスマンファンにお勧めです。

marantz TT8001(126,000円)
吉田苑久しぶりのターンテーブルの採用です。
ターンテーブルだけに限った事ではありませんが、最近の異常なオーディオ機器の価格高騰の中で
比較的まともな価格で購入できる所に大変好感が持てます。
レコードのコレクションをたくさんお持ちなのに、「プレーヤーが無いので再生出来ない。」
と、お嘆きの方にお勧めです。
スタントンのカートリッジが付属してきますので、フォノイコ内蔵のアンプがあればすぐに
使えます。片面再生したらひっくり返さないといけないし、ほこりや静電気にも気を使わないと
いけないですからCDに慣れた身には少し面倒に感じるかもしれませんが
いかにもオーディオしてます!
みたいでなかなか楽しいですよ。

DENON DP-300F(45,150円)
マランツさんよりさらにリーズナブルなフルオートプレーヤー、おまけにフォノイコ内蔵!
カートリッジも付属していますから、これだけでレコード再生が楽しめます。
アナログ入門にいかがですか?

PRIMARE R20(89,250円)
スウエーデン製のフォノイコライザーです。
輸入物でこの価格、天板を開けて中を覗くと必要十分なサイズのトランスにディスクリートで
組まれた基板!
入力インピーダンスも6種類から選べますしMM、MCに対応。
ゲインの切り替えもOK!と機能性も十分です。
筐体の作りもいいですし、大変良く出来たフォノイコです。




 06.02/24
私事で恐縮ですが、久しぶりに自宅のシステムのスピーカーを入れ替えました。
今まではJBLの4301を使用していたのですが、ロックやポップスを軽く鳴らすのには
良いのですが、楽器の音をちゃんと聴こうとすると「これは違うだろう・・・」
と、いうことがたびたびありました。
今までは、「いや!これでいいんだ。」と、自分に言い聞かせていましたが
さすがにもう我慢できない所まで来ておりました。
そんなこんなで、新しいスピーカーが欲しいとずっと思っていたのですが、
良いスピーカーはたくさんあるのに、自分の好みに合った物がなかなか無く
あったとしても、予算が足りずに涙をのんでおりました。
そんな日々を数ヶ月すごしたある日、ついに前々から気になっていたスピーカーが
店頭に入ってきました。
さっそく視聴、まずフェイキーさんから(最近新しい機材が入ると必ず視聴に使用
するソフトです)
位相、スピード共に問題ありません。吉田苑の基準は十分にクリアしています。
ただし、自分で使用するとなるとそれだけでは満足出来ません。
次に中島みゆきさんのCDを掛けます。決して録音のいいソフトでは無いんですが
そんな事はどうでもいいのです、好きなんですから・・・
声が出た瞬間に購入を決めてしまいました。
ものすごい色気です、「本当はこんな音では無いんだろうな・・・」
と、思っても、その思いを上回る説得力があります。

今回の事でつくづく感じたのですが「オーディオは聴かないと分からない。」
と、いうことです。
当店でお奨めしている商品は全て視聴して当店の基準をクリアーした商品のみを奨め
ております。
そのために必ずこのラインは超えていてほしいという線は越えていますが、それでも
どの商品を聴いても出てくる音は全く違います。
そのために、最終的な判断はお客様ご自身の耳で聴いて決断される事を強くお奨めします。

どんなに美味しいと言われているお店の料理でも、話を聞くだけでは決して理解できません。
そこまで出向き、実際に体験して初めてそれがうわさ通りなのかが確認出来ます。
どれだけ評判の店でも、あなたには会わない事もあるわけですから・・・

ぜひ、お気に入りのCDを持って体験をしにお越し下さい。
お待ちしております。




 06.01/13
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
年末から年頭にかけていくつか面白いスピーカーが発売されましたのでご報告です。

B&W XT2 147,000円(ペア、税込)

吉田苑久しぶりのB&Wさんの採用です。
アルミニウム製のエンクロージャー採用のコンパクトな2ウェイスピーカー。
形は800シリーズと同じ角の無い円弧型をしていて、お得意のチョンマゲも乗ってます。
キャビネットはアルミの質感をそのまま使ったシルバーで、見た目以上に重量もあって
信頼感があります。
メーカーさんが視聴機を持ち込んできた時は、800シリーズのキャビネットを木からアルミ
に変更しただけの焼き直し機かな?と、思ったのですが、音は全然違いました。
これまでのシリーズのような高域のキラメキが少なく、低域の量感をたっぷり出してくる事
もありません。
また、スピードも速く位相も揃っていて必要なポイントはきっちり押さえてあります。
今までのB&Wの音が好きな方が聴くと物足りないかもしれませんが、変な誇張が無く普通
に使う事の出来る良いスピーカーだと思います。
今までからのあまりもの変わりようにびっくりして、担当の方に話を聞いたところ
このシリーズの設計者の方は北欧の某メーカーに在籍していた方だそうで・・・
妙に納得してしまいました。
ただし、キャビネットがアルミニウム製ですから大音量で鳴らすとどうしてもアルミの音が
乗ってしまいます。普通の音量でしたら全然問題ありません。
わざわざ新しいシリーズを作ってまで開発されただけあって、B&Wの新しい方向性の音であり、
これからに大変期待します。



ONKYO D-TK1 168,000円(ペア、税込)

オンキョウさんから大変ユニークなスピーカーが発売されました。
これもコンパクト2ウェイですが、箱を鳴らすタイプの最近あまり見かけなくなった
タイプのスピーカーです。
国産のスピーカーに限った事では無いのですが、最近のスピーカーは
箱はあまり鳴らさずにユニットからの直接音に比重を多く持ってくる設計が増えています。
そんな中で、いつもは箱をあまり鳴らさないスピーカーを作ってきたオンキョウさんが
盛大に箱を鳴らすスピーカーを作って来ました。
アコーステイックギターの高峰楽器製作所とのコラボレーションで、ギターと同じ素材、製法で
成形したスピーカーキャビネットが採用されています。
写真で見る以上に小さなスピーカーなのですが、ギターを鳴らすとすごくそれらしく鳴ります。
鳴らしながらキャビネットに触れてみると本物のギターのように振動しています。
キャビネット全体から音が放射されているのでユニットの軸線上からずれて聴いても
違和感がありませんので、BGMにも使えそうです。
ただし、箱全体が鳴りますからセッティングには気を使ってあげた方が良いでしょう、
鳴りやすい物の上に置くとそこも一緒に鳴いてしまうので何らかの対策が必要になります。
一つだけ残念なのは価格が高い事ですが、ギターが好きな方にはお奨め出来る素敵なスピーカーです。