2016年5月新製品 
SOULNOTE 生誕10周年記念モデル
インテグレーテッドアンプ A-1  メーカー希望小売価格  170,000円(税別)
CDプレーヤー C-1  メーカー希望小売価格  180,000円(税別)

  インテグレーテッドアンプ  A-1(プラチナム・シルバー)

主な特徴

1. 完全無帰還ディスクリート回路
2. ハイスピードディスクリート無帰還電源
3. 無接点ワイヤリング
4. 出力トランジスタペアリング
5. リレー切替え方式バランスアッテネーター
6. ダイレクトメカニカルアースコンストラクション
7. 共振コントロールシンメトリー筐体
 CDプレーヤー  C-1(プラチナム・シルバー)

主な特徴

1. アナログバランス出力
2. 専用デジタルダイレクト出力
3. 2倍速読み出しバッファリング回路
4. 180VAのトロイダル電源トランス
5. マイコンストップ機能
6. ダイレクトメカニカルアースコンストラクション
7. 共振コントロールシンメトリー筐体 
 
生誕10周年モデルは、今までのモデルとどう変わったか。


 現在のSOULNOTEのラインナップを見てみると、インテグレーテッドアンプに sa1.0B/105,000円(税別)、da3.0/350,000円(税別)の2モデルしかなく、中核で最も売れていたsa3.0/165,000円(税別)とsa4.0B/155,000円(税別)が生産完了で、商品構成として中抜けの状態だった。
CDプレーヤーに至っては、商品が無い状態になっていた。
この隙間を埋めるように、新しく出てきたモデルがインテグレーテッドアンプのA-1とCDプレーヤーのC-1になる。

 
 まずA-1、C-1共通だが、現行モデルと大きく変わったところ。
一見して分かるのが筐体のサイス。幅430mm、高さ102mm、奥行き418mm(CDは奥行き393mm)と奥行きがハーフサイズでは無くなった。
SOULNOTEのデビュー当時のモデル、アンプのda1.0やDACのdc1.0と同サイズになっている。
筐体のサイズが大きくなったので、現行モデルに比べて余裕のある設計が可能になっている。

インテグレーテッドアンプ A-1

インテグレーテッドアンプ A-1問い合わせ。




 技術
 A-1は、トランス、大型のヒートシンクを中心に基盤配置も綺麗だ。

 前作のsa3.0と上位モデルのda3.0のパワー部分が、基本PWMのデジタルアンプだったのに対して、A-1は、オリジナル完全無帰還ディスクリート回路(アナログ)のパワーアンプ部分となっている。
画像の様に、真ん中にパワーアンプブロックが配置されている。
ペアリングされた出力トランジスタが大型のヒートシンクに取る付けられてる。
 
 電源部は、ハイスピードディスクリート無帰還電源となっているが、電源トランスが今までと違う。
従来のSOULNOTEに使われていたRコアのトランスからトロイダルトランスになっている。
ハイスピード電源を歌っているとおり、電源部のコンデンサも従来モデルと同じく、小容量の物を多数投入してインアウトの速い電源を構成している。

 他にもハーネスを廃した無接点のワイヤリングやリレーの切替えで抵抗を組み合わせて音量を調整する、バランス型のアッテネーターを採用している。(画像下側の細長い基盤)
このバランス型のアッテネーターは、0.5dBステップで、かなり細かな調整が可能で小音量のギャングエラーにも強い。
 
 音質
 
 従来モデルで近い音の物を思い出すと、古くはA-10X(NEC)、PA01、PA02(MarantzPro)、SOULNOTEで言えばda1.0が近い。いずれのアンプも元気系である。
エンジニアが確かNEC時代からのエンジニア(間違ってたらごめんなさい。少なくともPHILIPSから)なので、手法は良く分かってるようで、原点回帰的な音質。
オーディオ的な特性の満足度も高く、周波数特性、歪、位相、S/N比ともに聴感上もスペック上いずれも良好。

 まあしかし何とも元気よく躍動感のある音になっている。
中域が厚く、中低域のよく張った音でかっ飛んで来る感じが良い。
PA01やPA02、da1.0に比べて、高域はかなり綺麗になっているが、ただ綺麗になってる分けではなく、楽しさが削がれていない。

音楽的には、JAZZ、ROCKが楽しい。もちろんPOPSもOK。
ボーカル物は熱い物が合います。上品にしっとりはやや苦手かもしれない。若返って聴こえる。
ストレートな音楽に合います。

 スピーカーは、Dynaudioも良く鳴ってくれるし、C1Signature(Dynaudio)クラスも過不足無く鳴らせる。
ELACやB&W、同社輸入のPMCもOK。
当社お勧めのAE1Classic(AE)やMB-1(SCANSONIC)の様な鳴りにくいスピーカーとの相性も良い。
DALIは、新シリーズのOPTICONは良好。OPTICON2、6の組み合わせがいい塩梅。(店頭で現在テスト中)
同じDALIでもRUBICONは合わなかった。RUBICONはDALIの中でもかなり緩いので、性格的に合わない様だ。

 性格的に馴染まないスピーカーもあるが、よほど緩くなければ、そこそこ鳴らしにくスピーカーでも元気よく鳴らしてくれる。

 使い勝手

 A-1背面です。


 入力は1番がバランス(XLR)入力、2~4番までがRCA入力になっている。
大型のスピーカー端子で、裸線はもちろんだが、Yラグ、バナナプラグにも対応している。

 リモコンによる入力切り替えと、ボリューム調整が可能。
本体でのボリューム調整以上に、リモコンでのボリューム調整の感じが良い。
適度な音量のステップ感と、音量による質感の変化がほとんど無い。小音量でも実用レベルの高い抵抗使用のバランス型のアッテネーターの効果が高い。

A-1は、sa3.0以降のデジタルアンプ路線から、かなり本気でアナログ回帰した作りのアンプと言っていいだろう。
パワーアンプにアナログを選択したのもそうだが、象徴的なのは抵抗使用のバランス型のアッテネーターだろう。
記念モデルだけあって、かなりの拘りが見える内容になっている。
 

CDプレーヤー C-1

CDプレーヤー C-1 問い合わせ。


 
 
技術

 
C-1は久しぶりのCD専用プレーヤーである。

 現在CDトランスポートとしてはct1.0があるが、別にDACが必要で高額になる。
アナログ出力の付いたCDプレーヤーとしては、sc1.0、ct1.0完了後、久しぶりのモデルになる。
潔くCD専用に特化したモデルで、はやりのUSB入力等は無く、真にCDのためだけに設計されたモデルになっている。

 まず気になるメカニズムであるが、前作のサンヨー製からTEAC社製になっている。
メカニズムに定評のあるTEAC社になった為、メカニズムの安定感、信頼性が従来モデルよりも高い。

 アナログ出力はバランス出力となっている。
SOULNOTEのDACで、すでに定評のあるTexas Instruments社製の24BitステレオDACをデュアルで搭載し、L/Rを完全にセパレート、伝統の広帯域でハイスピードなNon-NFBフルディスクリートアンプでバランス信号のまま出力している。

 2倍速読み出しバッファリング回路
2倍速で読み出すバッファリング回路を搭載。CDの中に含まれるジッター成分、サーボ系からの位相雑音成分を排除し、CDに含まれる情報のすべてを終段の出力回路に受け渡ししている。

 180VAのトロイダル電源トランス
やはりこのメーカーは、でかいトランスが載ります。CDプレーヤーに搭載するには過剰とも思える180VAの大型トライダルトランスを搭載。

 マイコンストップ機能
CD再生時にディスプレイをOFFにして、リピート等のトリック再生を行わない場合、ノイズ源であるマイコンの動作をストップしている。
 
 音質
 
 
こちらも従来モデルで近いCDプレーヤーを思い出すと、LHH-200R、LHH-300R(Philips)、SOULNOTEで言えばsc1.0、cd1.0が近いモデルになるだろう。
オーディオ的な特性の満足度もA-1同様高く、周波数特性、歪、位相、S/N比ともに聴感上もスペック上もいずれも良好。

 SOULNOTE伝統の中域、中低域の躍動感はもちろんだが、このクラスのCD専用機としては、他を寄せ付けないくらい音の数も多いし立ち上がりがともかく速い。音の消え際も速く気持ち良い。

 ct1.0+sd2.0Bとも聴き比べてみたが、ct1.0+sd2.0Bの方がやや音像が絞られ、ワイドでフラットな感じになる。
S/Nもct1.0+sd2.0Bの方がすこし良く聴こえるが、エネルギー量、パワー感は同じくらい。
ct1.0+sd2.0Bの方がスムーズな出音だが、馬力を感じるせいか、C-1の方がダイナミックレンジが広く聴こえる。
dc1.0とsd2.0Bの違いに近い。

 アンプをNmode X-PM100、スピーカーをDynaudio C1Signetureにしてみた。
さすがにct1.0+sd2.0Bとの細部の差は明確になるが、価格差からくるイメージ的な差(高いからct1.0+sd2.0Bの方がいいだろう的な差)は、まず感じられない。
ちなみにC-1にはトランスポートモードもあるので、sd2.0Bを繋いで聴き比べてみたが、ct1.0+sd2.0Bと同じ感じだった。贅沢を言えば、折角高性能なSOULNOTE専用デジタル出力があるので、sd2.0Bと繋いで、楽曲によって使い分けるといいだろう。sd2.0Bより下位のDACに繋いでも意味が無い。

 
使い勝手

C1背面です。


 出力はアナログ出力が、バランス(XLR)とうアンバランス(RCA)が、各一系統。
デジタル出力は、他社のDACも繋げる標準仕様のデジタル出力が一系統とSOULNOTEのDAC専用のデジタル出力が一系統である。

 リモコンで、再生、停止、選曲、リピート、トレイのオープン/クローズが可能。
何より従来のSOULNOTEのCDプレーヤーに比べて、CDソフトをトレイに載せてから出音までの時間がかなり速くなった。メカニズムがTEAC社になった為、読み込みの速さ、メカニズムの安定感、信頼性が従来モデルよりも高くなった。ありがたい。

 音質的には、SOULNOTEも最近は品の良い方に走っていただけに、最近のSOULNOTEしか聴いてない方には、すこし刺激的かもしれないが、昔からのファンは戻って来てくれてありがとうである。


A-1、C-1の音質サンプルです。
A1+ConfidenceC1.wavへのリンク

スピーカーはDynaudio ConfidenceC1 Signature

再生音を試聴位置に設置した TASCAM DR-40 にて録音しております。

各モデルともブラックを250台限定生産致します。
   
 インテグレーテッドアンプ A-1(ブラック) CDプレーヤー C-1(ブラック) 
 
インテグレーテッドアンプ A-1 仕様

・出力 : 80W x 2(8Ω)、120W x 2(4Ω)
・全高調波歪率 : 0.08%(40W 8Ω)
・周波数特製(8Ω 1W) : 3Hz~300kHz(±1.0dB)
・入力感度/インピーダンス : LINE1(バランス)700mV/16kΩ、LINE2.3.4(RCA)700mV /8kΩ
・S/N比 : 110dB(IHF Aネットワーク)
・電源電圧 : AC100V 50/60Hz
・消費電力 : 190W(最大)、70W(アイドリング時)
・最大外形寸法 : 430(W) X 102(H) X 418(D)mm
・質量 : 10.0kg
・付属品 : スパイク、リモコン、電源ケーブル

CDプレーヤー C-1 仕様

・アナログ出力(バランス1系統) : 出力レベル5.0V(適合負荷インピーダンス5kΩ以上)
・アナログ出力(アンバランス1系統) : 出力レベル2.5V(適合負荷インピーダンス5kΩ以上)
・周波数特性 : 8Hz~20kHz(±0.3dB)
・S/N比 : 100dB
・ダイナミックレンジ : 96dB
・全高調波歪率 : 0.0022%
・チャンネルセパレーション : 98dB
・デジタルフィルター : 24bit 8倍オーバーサンプリング
・アナログフィルター : 3次パッシブ型
・デジタル出力(ダイレクト) : 0.5Vp-p/75Ω
・デジタル出力(ノーマル) : 0.5Vp-p/75Ω
・電源電圧 : AC100V 50/60Hz
・消費電力 : 31W
・最大外形寸法 : 430(W) X 102(H) X 393(D)mm
・質量 : 9.0kg
・付属品 : スパイク、リモコン、電源ケーブル