PS AUDIO
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2014/1/25 相変わらず面白い発想のメーカーです。 PSAUDIOは、元々は電源関連に強いメーカーですが、最近はCDのPWTやDACのPWDと独自の発想で面白い物を出しています。 今回も他社に見ない面白い発想の商品を作って来ました。 このNuWave PhonoConverterは、アナログ/デジタルコンバーターで、フォノイコライザーからのアナログ信号に加えて通常のアナログ信号(テープデッキ、CD等、通常のアナログ信号)をも、アナログからデジタル信号に変換可能なコンバーターを内蔵しています。 具体的な使用方法としては、下記の様な事が可能です。 1.MM/MCフォノイコライザーアンプ機能。 アナログ・レコードのフォノイコライザーとしての使用が可能。 リアのカートリッジロードのスイッチによりMMとMCカートリッジに対応、比較的細かいカートリッジのロードが設定可能でカートリッジの対応幅も広く、そのままRCAもしくはバランス出力でアナログ出力可能。 2.A/Dコンバーター機能。 フォノイコライザーからの入力と通常のRCAアナログ入力された信号をデジタル変換可能。 変換されるデジタル信号もPCMは、44.1Khz〜192Khz、16Bit〜24Bitまで選択可能で、DSDにも変換が可能で、DSDも2.8Mhz、5.6Khzに変換ができる。 当然だが、変換したデジタル信号の出力も可能で、同軸、IS2(HDMI)、USBの3種類の出力端子を装備している。 同軸はPCM出力専用の様で、外付けでD/Aコンバーターに接続が可能。 IS2はPS AUDIO(自社)専用端子で、将来的にはこの端子を使用しPS AUDIO(自社)のDACで、NuWave PhonoConverterを使ったアナログ信号のDSD再生も可能になる予定。 USB出力は、PCへのリッピング(別途、録音、編集ソフトが必要)が可能で、PCMもしくはDSDで手持ちのアナログソースの音源をPCに保存、手持ちの大切なアナログソースをPCに入れてしまえば使い勝手も向上するし、大切なアナログソースそのものは、必要時以外は使わずに大切に保管もできる。 肝心な音質だが、吉田苑的には、SOULNOTEのph1.0無き後、MM/MCフォノイコライザーアンプとして使えるかが焦点で聴いてみた。 ちょうど、先日の試聴会アナログ、CD、PCオーディオの比較試聴会で使用した47研究所のアナログシステムと、すでに生産完了にはなったがSOULNOTEのph1.0があったので、ph1.0と比較してみた。 MM/MCフォノイコライザーアンプとしても良く出来ていて、さすがにph1.0までのレンジの広さは感じられなかったものの、かなり良い出来のフォノイコライザーで、何よりアナログらしい力強さがある。 音量、馬力とph1.0と比べても非力な感じもせず、意外な程力強い。 低域の伸びがph1.0に比べてやや腰高ではあるが、十分なレンジで現存するフォノイコライザーで、ph1.0にエネルギーで勝るフォノイコライザーは聴いたことが無いので大健闘と言える。 まだ使い始めの感じなので少し荒い感じもしなくもないが、セッティグや使い方が分かってきだすと、もう少しph1.0に近づける感じもする。色々やってみると面白そうだ。 軽くきれいっぽく聴こえるフォノイコライザーが多い中、フォノイコライザー部分だけでも十分な出来栄え。 次に、今回PCへのリッピングは行っていないが、デジタル出力の質は確認してみたく、同軸デジタル出力よりA/D変換したデジタル信号をSOULNOTEのsd2.0Bに入力してみた、ソースは同じアナログ・レコードでこれを192khz/24bitでsd2.0Bに入力。 変換精度も高くしっかりと情報も出ていて、これはこれで普通に聴くこともできる。 NuWave PhonoConverterそのままで再生した方が滑らかではあるが、外部DACのsd2.0Bの良さも出ていて、低域の伸びはsd2.0Bを通した方が面白くもある。 DSDだと最っと滑らかだろう。 PCに落としてみても色々遊べそうな機械である。 |