Lyric
真空管プリメインアンプ
 V-LA1

定価 189,000円
生産完了
Lyric
真空管バッファーCDプレイヤー
 V-CD1

定価 149,000円
生産完了

Nmodeでお馴染みのリリックより「リリック」ブランドの製品第一弾の真空管アンプV-LA1とCDプレイヤーV-LC1のご紹介です。

リリック社代表布村氏の話では、今後、真空管製品をリリックブランドで、1bitなどのデジタル製品をNmodeブランドで、販売して行くようです。

<真空管プリメインアンプ V-LA1>


アルミ製のボディとサイドウッド、ブルーに光るバイアスメーターなど見た目は大変豪華である。
またリモコンもアルミ製のリモコンが付属する。
この価格帯のアンプとしてはかなり高級感がある。

内部も手配線を多用した昔良かった頃ながらの真空管アンプ技術が用いられている。
トランスも出力トランス 130VA×2、パワー用トランスが320VAと大容量。


音質は最近、甘い音の多い真空管アンプには珍しく、辛口サウンドで同社の1bitアンプ程ではないが、スピード感も中々あり、真空管らしい滑らかさ、透明感、鮮やかさを楽しめる。パワー感も十分だろう。
帯域バランスはやや低域よりで、吉田苑的には少し低域を締めた方がバランスが良いと感じた。
ただ好みもあるだろうし、使用真空管を変更する(前段管の変更で十分かもしれない)のなど調整は可能だろう。
こうした自分好みのカスタマイズも真空管アンプの楽しみ方かもしれない。

吉田苑を御贔屓にして下さる、お客様はスピード命の方が多いと思いますが、たまには気分転換で、真空管に浮気してみたい方や、当店の音を少し緩くしたぐらいが丁度良いと感じるお客様には、このV-LA1はお奨めだと思います。
この音が好きであれば、見た目のゴージャスさやリモコン標準装備などコストパフォーマンスは高い。


<真空管バッファーCDプレイヤー V-LC1>

V-LA1と同時発売となったCDプレイヤーで、V-LA1同様アルミボディとサイドウッドを用いた高級感のあるデザインだ。
アルミ製のリモコンが付属するのもV-LA1と同様だ。


中身はDACチップは同じPCM1792Aであるので、同社のX-CD1と同じと思いきや、メカや回路は別物になっている。
TOCの読み込みはX-CD1より格段に速くなっている。

出力バッファーに真空管(12AU7管)を用いている。
写真では分かりずらいが、CDメカマウント部にアルミダイキャスト製のマウントを用いて剛性を高めている。


音質は同社、X-CD1に比べると、決して緩くはないが、音色はソフトな方向に振っており、レンジ感もややナローである。この辺りが真空管バッファーを用いた音作りなのかもしれない。
真空管は元々高速増幅素子なので、音の立ち上がりは中々良い。

この辺は好みが分かれるだろうが、当店の好みからすると、もう少し広いレンジと解像度があればと感じた。
音質もこの価格帯のCDプレイヤーとしては十分ですしV-LA1と同様、高級感はかなりのものですからコストパフォーマンスは高いと思います。

最後に
X-CD1とSOULNOTEのsc1.0が生産完了となったので、この価格帯で当店お奨めのCDプレイヤーが無くなるります。
幸いV-LC1をトランスポートで使用した場合、情報量も高く、解像度も十分であるから、アナログの出力段を変えるだけでも、当店の理想に近づけそうなのでチューンモデルを開発してみようと思っています。少しお待ちいただきたい。