CRシリーズのパワーアップ術


現在ご使用中のCR-D1、CR-D2システム。
その潜在能力はマダマダ眠っています。
今回はグレードアップする場合、どこから手をつければ良いか御紹介します。
大きなお世話かもしれませんが、この機会に見直してみられては如何でしょうか。

CRシリーズに限らず、オーディオコンポーネント・アクセサリーで音が一番変わるアイテムは
1位 スピーカー
2位 スピーカーの足元アクセサリー(スタンドやインシュレーター)
3位 プレイヤー
4位 アンプ
5位 ケーブル等・その他アクセサリー

の順です。
1位のスピーカーは一般的に語られていますし当然かもしれませんが、
2位の「スピーカーの足元アクセサリー」は結構盲点かもしれません。
小音量再生の場合は、大きな変化はありませんが、比較的音量を上げられる場合
スピーカーは音を出す装置ですが一方では振動の発生源ですから、振動をスッキリさせること
そして高さを稼ぐことによる音場の広がりなど、スピーカーの置き場所を見直す事で
現在お使いのスピーカーの眠っていた能力を引き出せます。
当店では、元々良いスピーカーをお使いの方の場合、安易にスピーカーのグレードアップをオススメせず
良いスタンドをオススメする場合があります。
特に部屋が広くないのに大型スピーカーに変更すると音が飽和して、結果的にグレードダウンと言う事にもなりかねません。

下記に紹介する機器は比較的安価でコストパフォーマンスの高い機材を紹介します。
また他に気になる機器がありましたら、お気軽にご相談ください。

1 スピーカー  
CRシリーズのアンプの能力は中々侮れない実力を持っています。
少々高価なスピーカーでも十分鳴らせてしまいます。
QUADRAL ロジウム20を始めCRシリーズに相性の良いスピーカーが出てまいりました。CR-D2セットをご参考下さい。
勿論、スピーカーの単品販売もしておりますのでメールにて御気軽にお問い合わせ下さい。
2 スピーカー下
アクセサリー
現在スピーカーをAVラックや、本棚、サイドボード等に直接置かれている方

・ベストはスピーカースタンドを導入されるのが良いでしょう。
タダの置き台とは言え、音の広がり、S/N等ビックリするぐらいの向上が聴けます。

KRINA PRO
MGTシリーズ

HINA
THE BASE FLEX

スタンドを置くスペースが無い方、なるべくお金を掛けたくない方
・スピーカーの下にインシュレーターや当店のインシュレーターボードを噛ませてみて下さい。
なるべく安価にあげたい場合、ホームセンターなどで固めの木ブロックや大きめなナットをご購入されて三点支持される事でもある程度効果があります。

HINA
ESD-SR1

HINA
THE BABE

・置き場所の見直し。
スピーカーは壁から近いと残響、共振しやすく、音が濁ります。
壁から離して見てください。また、高さもある程度必要となります。

トールボーイスピーカーを御使用の方
・使用中のスピーカーにスパイクが使用可能なスピーカーでしたら、スパイク使用してください。
・床が弱くて音が締まらない場合、固くて、重いオーディオボードを御使用下さい。
御影石や大理石などのオーディオボードが良いでしょう。
(平滑性の精度が悪いですがホームセンター等で売っている園芸用の御影・大理石でもとりあえず構いません。)
御影石を引いたことで音がキツく感じたら、スピーカーと石の間に薄い紙をはさんでみてください。

3.プレイヤー CR-D2サイズでコンパクトで高音質なCDプレイヤーは中々ありませんが
フルサイズですと、HSC-05NmodeのX-CD1など、接続すればさらなる音質アップが期待できます。

HSC-05

特にCR-D2のアンプ部は良く出来てますので、いずれ単品コンポに乗り換えをお考えでしたら、プレイヤーから変更される事をオススメします。
こちらもご参照下さい。

拡張性アップ編

1.PCの音源を再生しよう CRシリーズには、外部入力として光デジタル入力とRCAアナログ入力があります。
PCオーディオを始める際、接続方法は色々ありますが、手軽に始められる場合、USB端子からりUSB-DACやUSB-DDCを使用して接続するのが良いでしょう。

・USB-DACを使用してLINE(RCAアナログ)接続 <背面@LINE1と接続>
PCからUSBケーブル使用してUSB-DACに接続。USB-DACのアナログRCA出力からCR-D2と接続できます。SE-U55SX改PS AUDIO DL3、FOSTEX HP-A7を使用されると比較的安価に高音質な接続が可能です。PC内にWAVファイル等、無圧縮音源の再生だとCR-D2の内蔵CDプレイヤーの音質を超えるぐらいの音質が獲得できます。

SE-U55SX改

PS Audio DL3

FOSTEX
HP-A7

USB-DDCを使用して光デジタル接続 <背面G光デジタル入力と接続>
DDCはデジタル変換機です。
安価の機器ですと例えばJAVS nano/sを使用すると、PCのUSBよりデジタル音声でデータを取り出し、光デジタルケーブルを介してCRシリーズと接続できます。
下記のND-S1はiPodトランスポートとして有名ですが、USB入力端子も搭載していますので、iPodもPCも接続されたい方はND-S1が最適でしょう。
また先にご紹介したSE-U55SX改はDDC機能もございますので、こちらでも光接続可能です。

JAVS nano/S

ND-S1

・無線による接続 <背面@LINE1と接続>
パソコンのお近くにオーディオシステムが置ける環境があれば、USB接続がお手軽ですが、デスクトップパソコンなど使用していると、オーディオシステムが遠い場合があると思います。
少し高価ですが、Chordette Gemでブルートゥース接続するとケーブル延長することも無くスッキリ接続できます。

Chordette Gem

また、安価な無線接続としては、プレステ3やXBOX360などのゲーム機を無線LANで接続して、DLNAを利用するなどでも可能です。
2.i-Podの音源を再生しよう iPodから音声を取り出す方法は2種類あります。
一つはipodのイアホンジャックより変換ケーブルを介して、CRシリーズとアナログ接続。

2つ目はONKYO ND-S1を使用してデジタル音声をiPodから取り出す方法があります。
<背面G光デジタル入力と接続>
音質の良さでは圧倒的にデジタルが有利です。

ND-S1
3.ヘッドホン環境を良くしよう 深夜、近所迷惑を考えると、どうしてもスピーカーで大音量を出す訳にはいきません。
CRシリーズはヘッドホン出力機能が付いていますからヘッドホンの接続は可能です。
しかし、音質的にはオマケ程度で本格的なオーディオ用ヘッドホンをご使用の場合、少々物足りないものがあります。
そこでヘッドホンアンプを外部接続して本格的なヘッドホンオーディオを楽しむ事も可能です。
Dr.DAC2DXはアナログでも光デジタルでもCRシリーズと接続できます。 <背面BアナログOUTかH光デジタル出力と接続>
尚、Dr.DAC2は拡張性が高いです。USB-DACとしてもご使用可能ですのでPCとの接続や他のデジタル機器のインターフェースとしても御利用できます。

Dr.DAC2DX

FOSTEX
HP-A7


CRシリーズパワーダウン術

せっかくグレードアップ術があるなら、音を悪くするテクニックも
紹介するのがご存じ吉田苑のやり方でございます。

1.ゴムを使う、とにかくゴムを使う。
 普通のゴムから始まって、ブチル、ソルボセイン、ハネナイトなどなど
20世紀のオーディオは、ゴムの時代でした。弾性材料という意味では
現在のスピーカーにもダンパーやエッジなどどうしても除去できない
部品があります。画期的な発明のブレイクスルーがない限りしばらく
はなくならないでしょうが、やはり悪は悪です。
そんなに悪いか確認してみるのが一番早いので、100円ショップに行って
大きな消しゴムを9個買ってみましょう。
スピーカーの下に3個ずつ、CR-Dの下に3個、あまやかで、とろりとした
桃源郷の世界がそこに広がります。好みの問題?多分違います。
情報量の欠落です。

2.太ーーーーいケーブルを使う。
 20世紀はケーブルを抵抗の問題として扱っていた幸せな時代です。
だったら太ければいい、銀のほうがいい、というわけでいまだに
太いケーブルを愛するお客様がいらっしゃいます。そうするとそれを
うろうという業者が現れます。でも抵抗の問題だったら簡単。ありと
あらゆる線を束ねてスピーカーとアンプの間に入れましょう。
末端が細くなっても、太ければ抵抗値はへります。さぁそこには鈍重な
鳴り止まない、開放感のない低域がのらりくらりと。好みの問題?
好きにしてください。
 抵抗の問題じゃないという話も出てきました。導体が太いわけでなく
シールドや被膜ががっちり分厚いものが高価で売れるそうです。
中にはエネルギー供給をしなくても常温プラズマを存在させる
錬金術以上の技術も投入されています。さてやってみましょう。
スピーカーケーブルに、きつくアルミ箔を巻きましょう。お好きなら
絶縁体を入れてさらにもう一巻き、せっかくですから、一層目より
2層目は黄金分割で1,67倍の厚みで、、、自然が見つけた美の原点
黄金分割の魔法があなたを夢の世界へ、好みの問題?いってらっしゃーい。

3.とにかくぶら下げよう
 吉田苑がおすすめしているスピーカースタンドが妙に高価なのは
ご存じの通りです。「あんなものは、聞く人の耳の高さに合わせる
ためにある。その高さまで持ち上げれば問題ない」しかしスピーカーに
設置している面、あるいは点が不用意な共振をする可能性があるので
共振面を持たせなかったらよい。おおっ!なにか発明の予感。
というわけでスピーカーを釣り糸で天井からぶら下げてみましょう。
羽の生えたような軽いさわやかな音が、します。サックスも三線も
さわやかです、好みの問題?絶対違います、エネルギー不足です。