47研究所

フルレンジスピーカー
4737
定価 203,040円 (ペア/税込)

販売終了しました。


2012年 2月より順次出荷
予約受付中
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47研究所の今年の1発目はスピーカーです。

「あれ? これ4722Lensじゃん!」

と気づかれた方は鋭いです。
4722Lensと箱は同じで、Lensの特徴でもある、吸音材を殆ど用いない点とフルレンジなのにネットワークがある点も同じです。
4737は基本的には4722Lensの改良モデルで、一番の違いはスピーカーユニットのマグネットがフェライト磁石からアルニコ磁石に変更されているモデルになります。
(外観上4722Lensとの違いはスピーカーユニットのフレーム色が黒からシルバーに変更されています)

アルニコ磁石はアルミ(AL)、ニッケル(Ni)、コバルト(CO)を材料とするので、その元素記号を合わせてアルニコと呼ばれています。
アルニコは非常に強力な磁力を持ち磁力自体は主流のフェライト系マグネット以上で、ネオジウムマグネットやサマリウムコバルトマグネットと同じぐらいの強力な磁力を発揮します。
アルニコは実は1970年台まではスピーカーユニットの磁石では良く使われた磁石でしたが、原材料のコバルトがレアで価格高騰し現在ではスピーカーユニットの磁石にはフェライト磁石に主力が奪われました。
フェライト磁石を用いたスピーカーユニットとアルニコのユニットでは2〜3倍価格が違う事も珍しくありません。

マニアの間では「アルニコ、フェライト、ネオジウムのどれが最適か?」という議論もありました。
「フェライトは磁力が弱い。ネオジウムは軽いから低音が出ないのでウーファーには向かない。アルニコがベスト」
とか
「最適な設計さえ行えば、どれも似たようなものになる」
などこの手の議論は尽きません。

4737のアルニコマグネット搭載ユニット

話が少しマニアックな方向に行ってしまいましたが
もちろんフェライト磁石のユニット使用したスピーカーでも良いものがありますから、一概にアルニコだから音が良いとは申しません。
ですから我々も、このスピーカー聴く前は磁石の違いだけだからベースモデルの4722Lensと似たような音とだろうと思っていました。
が、この4737を実際に音を聴くと
「うあ、Lensと全然違う!」
「アルニコ磁石ユニットってスゲー!!!」
って気にさえなってしまいました。

音質は4722Lensの繊細な音(これは良い意味でキャラクターと思っていますが)ではなく、4737ではその個性、癖はほとんど無くなり、自然な音色になっています。
一番の違いは、レンジとキレ味、音場の広さでしょう。
このサイズのフルレンジとは思えない程の深い低音と伸びのある高音は、同価格帯の2ウェイのスピーカーが鳴っているのかと錯覚するほどです。
フルレンジが得意の素晴らしい立体感に加えて、レンジが広くなっているお陰で、音場が広くダイナミックさがプラスされています。
マグネットの強力な磁力のせいか、レスポンスが非常に良くて、キレ味が鋭く、無駄な余韻がありません。一見4722Lensの改良モデルですが、音質は別物に仕上がってます。

アンプもそれ程、奢らなくても良く歌うタイプのスピーカーで例えば当店のCR-D2のチューニングモデルやTEACのコンパクトアンプA-H01でも十分良さを堪能できることから、デスクトップオーディオ用のスピーカーとしても最適でしょう。

4737は、今、吉田苑で最もお客様に来店されて聴いて頂きたいスピーカーです。
特に、フルレンジ嫌いの方に聴いて頂きたいスピーカーかもしれません。
きっと、目からウロコが落ちること請け合いです。